ライフイズビューティフル

訪問記/書評/勉強日記(TOEIC930/IELTS6.0/HSK5級/Python)

中国で広がる小売バトル 高品質・低価格・おしゃれのNOMEに行ってきた!

中国で有名なお店の一つにMINISOという無印、ユニクロダイソーなどをミックスしたようなお店がありますが、今勢いがあるのはNOMEというお店。

en.jiagle.com

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北欧デザインをコンセプトにして居ます。(北欧資本では無い)

上海にも近年増えてきて店舗がそこら中にできています。

MINISOには無い欧米感が一つの武器になっており、アジア感(日本感)がとても高い印象なのですが、NOMEは圧倒的に欧米感を出しています。ウェブサイトもとても綺麗な作りになっています。

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お店もとても良い雰囲気。

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パッケージもとても綺麗で値段も安いので、MINISOと比較すると洗練された雰囲気です。

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ここでタオルや靴下を購入したのですが、とても使い心地もよく、品質も良かったです。このままだとMINISOの勢いも収まるのかな、と思っていた所興味深い記事がありました。

2016年に元々「MINISO」にいた幹部クラス数人を「NOME」側が引き抜き、その幹部たちが「MINISOが18年にNOME名で出店攻勢を掛ける事」を暴露、そして「NOME」側がブランドコンセプトを再考し、加盟店募集も行い、2017年後半から出店をスタートした。これらの事に対して、納得がいかない「MINISO」の叶(葉)代表が報復の意味で裁判を起こしたわけです。

こちらの記事で纏められているのですが、どうやらMINISOの幹部クラスのメンバーが大幅に引き抜かれてNOMEの幹部メンバーとなっているようで、大きな揉め事になっていたようです。

www.nbdpress.com

AI superpowersで纏められていたように、中国では容赦無いつぶしあいがあります。

ohtanao.hatenablog.com

これだけ大きな規模になったMINISOをここまで動かすNOMEは脅威な存在だったのでしょう。今後の動向も含め注目して見ていきたいです。

 

上海にある無人本屋 志達書店(天猫未来店)に行ってきた!

上海にあるアリババグループお抱えの無人本屋さん。

あらゆる実店舗を無人化する流れは非常に強く、一つの社会実験として色々なお店で実際に行われています。

AI Superpowersにも書かれていたのですが、ある程度政府のサポートもあり国全体としてテック分野への熱は非常に熱く、経験値を多く積んできています。これらのデータは後に燃料としてAIを洗練されたものにしていくのでしょうか。

ohtanao.hatenablog.com

無人本屋さんは下のYoutubeのような雰囲気です。

www.youtube.com

場所は北側の五角場という街にあり、復旦大学があります。この地域とても整備されており、今回始めていったのですが無人店舗もいくつかありとても魅力的な街でした。

 

本屋さんは駅から歩いて10分ほどの所。

外観はあまり目立たないので、こんなところに…!という感じでした。

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入り口の所にゲートがあり、アプリが無い人はかかりの人に開けてもらって入ります。

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中は閑散としており、そもそも本の種類が少ないのでそこまで人が来る要素が無いのかなという印象です。

海外の本屋さんにはありがちですが座って本読んだりできる部分もあります。

本の裏にはバーコードがあり、こちらを用いて支払い。

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外国でも大人気、村上春樹の本もしっかりありました。

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少し迷路みたいになっており、最後のゲートは入り口のゲートのすぐ横で、その中のカウンターに常時人は居ました。ですので、完全な無人化というよりは、アクシデントなどあった時はあくまで人が対応して、通常の会計は便利にしました、というような雰囲気です。

とても合理的なシステムで、人はレコメンデーションやコンシェルジュのような働きにフォーカスして、お会計などは全て機械で済ませる、という流れが今後多くなるのではないでしょうか。

それにしても、このような社会実験をできるのは中国人の柔軟性の高さならではという印象ですね。中国テック業界はこれからもしっかりウォッチしていきたいです。

参考)

takiyori-china.hatenadiary.com

ハイテックスーパー 盒马鲜生 (Hema Xiansheng)に行ってみた!

アリババが運営するスーパーHema(盒马)。

The investments have aimed to help the company develop its "New Retail" concept, a term coined by the Alibaba founder Jack Ma that means the fusion of physical retail and e-commerce.

Jack Maが新しい小売の形を導き出そうとしている。

www.youtube.com

 

 TEDにてHemaについて語られている(6:30〜)

www.youtube.com

 Hemaの特徴は主に3つ。

  1. 30分以内のデリバリーサービス
  2. 新鮮な海鮮類の販売、及びその場で調理・飲食可能
  3. 顔認識支払いシステム

1. 30分以内のデリバリーサービス

店内をHemaのパーカーを着た人が携帯に表示されている注文商品を見ながらかごに商品を入れていきます。

これはAppを通じて注文した人の商品を係の人がかごに入れて、配達するためです。

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かごに入れられた商品は店内上部にあるコンベアを通じて外に居るドライバーまで運ばれていきます。f:id:ohtanao21:20181015185556j:plain

ドライバーは規定範囲内の家へ届けに行きます。たったの30分。他の配達系のサービスも沢山あるのですがだいたい30分が目安になっており、マクドナルドでは30分過ぎたら安くなるようなサービスがあったと思います。

 

2. 新鮮な海鮮類の販売、及びその場で調理・飲食可能

一番最初にあるように、新鮮な海鮮類はとても人気のある食品です。

新鮮なものをその場で食べられるという設計がしてあり、とても快適です。

買ってその場で調理してもらい食べて帰宅。

 

3. 顔認識支払いシステム

レジに人は居ないため、顔認識システムで支払いができます。アプリをダウンロードする必要はありますが、気持ち良いスピードで購入ができ、未来感高い体験ができます。

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全然Hemaとは関係ないですがポケモングッズがあってとても気になりました笑

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Hemaは上海にたくさん店舗を持っています。そこら編のショッピングモールに行くと有るような感じです笑

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アプリを通じて商品のバーコードスキャンすると、どこから来ているのかや、政府から認可を受けている生産者であるのかなど調べることができるのはとてもすごいです。

 

Alibabaはデータを集め、技術を修正して最適化を重ねています。それもものすごいスピード感です。毎回行く度に雰囲気が変わる町並みや新しいシステムへの適応は大変ではあるのですが、適応ハードルが高くないのはとても素晴らしい設計だと思います。

 

これからも注目してチェックしたい。

 

参考)

https://www.freshhema.com/

www.alizila.com

www.businessinsider.com

 

blog.hit-u.com