ohtanao21's blog

訪問記/書評/勉強日記(TOEIC870/IELTS6.0/HSK5級/Python)

大人英語 1-6 英語ができるとは何か考えてみた!

巷で良く、TOEICが出来ても英語が出来ない!

なんて聞くことがである。個人的には英語ができる人はTOEICも当たり前のようにできると感じているので、TOEICの点数が低い場合"英語が出来る"人では無いのだろうなあという認識である。(TOEICが高いから"英語が出来る"人では無い)

論点として全く大事では無いと思うのですが、しばしば見かける話題なので"英語ができる"とは何か考えていた。

そこでとても興味深いYoutubeを見つけた。VOGUEからセレブリティーへ73の質問という動画である。まずはどういった動画であるか観てもらえるとどういった動画かわかると思うので、ぜひ観て頂きたい。

- VOGUE

- VOGUE JAPAN

簡単に言うと、有名人の家に訪問して家の案内をしてもらいながら質問に答えてもらうというショートムービーである。

10分以下の動画なのにとても情報量が多くて素晴らしいコンテンツに思う。

さて、この時間で案内をしながら自由度の高い(特定の題材がない)質問に答えるというのはとても難易度の高い事である。

もちろんあらすじがありしっかり準備された中でやっていると思うのだが、ノーカットでここまで答えているので、ある程度はその場その場の台本なしの質問や回答があるのではないかと思っていた。

このスピード感がつまりはネイティブと呼ばれる人たちの心地よい会話の速さで、つまりは"英語が出来る"という状況なのだろうなあと感じた。

心地よいテンポで、自由度の高い質疑応答ができるというのはとても良い尺度である。

更に言うと、TEDや大学の授業など知的な内容が勘違無く、その場の状況に応じて有意義にやりとりが出来る事ももう一つの尺度であると感じる。

 

そのためには、

- 相手が何を言っているのか音と文章を理解し

- その内容に対して思考して自分の考えを纏め 

- 思っている事を正しく文章にし、音にし相手に理解してもらう

というようなステップがある。

 

簡潔に纏めると"英語が出来る"というのは"心地よいテンポで自由度の高い会話が出来る"という感じだろうか。

(より考えがまとまり、違う表現がやはり適切だなあと思ったらその都度変更していきます)

 

73 Questionsを観ているととても楽しい。というのは英語という言葉を通じることで著名人の考え方や好きなことを聞けるし、日本語に訳さずに理解できる。(動画の日本語への翻訳は様々な制約がある中で、意味が自然に伝わるように懸命に練られた文章なのですが、どうしても本来の意図をすべて反映できるわけではない)

"英語が出来るよう"になると、英語の本を読んでより著者が感じた気持ちを感じる事が出来るし、論文など読む際の精神的なハードルも少なくなる。旅行に行った際に不安も減り、英語で観光案内などがあったときに理解出来るようになるため旅行の楽しみが増える。色んな人の考えに触れる事ができ、リアルタイムにレスポンスしたり会話が出来るようになる。

とてもシンプルに言うと、"英語が出来る"ことで(英語のコンテンツが楽しめるようになるので、)人生の楽しみが増えるのだと思う。

そう考えると、英語が出来るようになるというのは人生の楽しみを飛躍的に増やす手段だとも言える。

そこで金銭的に様々なメリット(給与の良い仕事、お得な情報へのアクセス)があるとなると楽しみのサークルはどんどん広くなる。

これだけ経済的に自立している日本という国の、異常に難しい構造の日本語という言語を使いこなせるということが日本人である利点である。それに加えて英語(その他言語)を話せるというのは、世界ベースの視点であるとそんな幸せな状況は中々無い。仕事の関係でチェコ人と過ごした事があるが、チェコ語は外国で使えないし良い仕事も少ないし、ということで日本語と英語、その他ラテン語をいくつか話していた。

少し話がそれてしまった。

じゃあ、73 Questionsのレベルでないと"英語が出来る"とは言わないのか?という点であるが、それに対して答えは"No"であると思う。"No"である理由は素晴らしいテニスプレイヤー錦織圭選手の受け答えが良い理由になると思っている。

インタビューでは、予測できない質問、インタビュアーそれぞれの発音、(疲弊した状態)、に対応しながら自身の考えを明確にまとめ声に出し伝え、会話を成立させる必要がある。73 Questionsほど完璧でユニークのあるやりとりでは無いと思うのだが、錦織選手の受け答えは間違いなく"英語が出来る"="心地よいテンポで自由度の高い会話が出来る"という状態である。

ここでTOEICの話へ戻るとしよう。TOEICはビジネスに使用する内容を中心とし、自然なやり取りの回答や考えを答えるという試験である。

とてもスタンダードな英語で少しゆったりとしたスピードの音を聞き(リスニング)、選択肢を読んで(単語、文章の理解)、自然な内容を回答する(思考し結論を出す)というプロセスの訓練である。リーディングも単語、文章の内容を理解し、問題文、選択肢を読んで、自然な内容を回答することになる。

TOEICは限られた表現、話題(自由度があまり高く無い内容)であるために、"TOEICが出来る"ということは"英語が出来る"という事象の一部分でしか無いというのはこのためであり、また"英語が出来る"人は"TOEICが出来る"というのはこのためであると思う。

 

それでは、"TOEICが出来る"必要があるのかというと、必要は無いがとても分かりやすい英語の訓練であり、資格であるため、"TOEICが出来る"ことに損は無いように思う。

下のAtsueigoさんの動画に英語試験をどう活用して英語をレベルアップしていくのかということに付いて語られている。とても素晴らしい内容なので英語学習者の方はぜひ観て頂きたい。

Atsueigoさんと同意見であり、TOEICは英語学習初心者にとってとても良い試験であり、かつ資格として広く使えるため損の無いものだと思う。

ただし、注意点としては"TOEICが出来る"ようになる事を目指して、"英語が出来る"を目指さないという所が大事な点である。

"TOEICが出来る"ように勉強の方法などアジャストする必要はあるのだが"英語が出来る"ようになる通過点に"TOEICが出来る"ようになるというステップがある。

英語を勉強する人が"通る英語論文がかける"を目指すのか、"旅行で困らない英語"を目指すのか、"米企業の日本法人の中でやりくりできる"を目指すのか、でゴールは変わってくると思うのだが、基本的な部分の理解、訓練という意味ではTOEICも悪くないし、数値化できる良い指標であると思う。