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Youtube review | Adobe Lightroom retouching by Itchban | トラベルフォトグラファーによる写真表現の目的と技術について

COVID-19の影響で室内に居る時間が増えると写真を見るのが一つの楽しみになっています。

以前紹介したDemasとPodcastチャンネルをしているItchbanことBenjamin Leeのアドビクラスの紹介をしていきたいと思います。

ohtanao.hatenablog.com

DemasさんはPhotoshopをフルに使った合成ものが多い印象ですが、Itchbanは比較的合成は少ないLightroom中心の現像が多い印象です。

Instagramアカウント

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最近日本を旅行されたようで、日本のポストがとても多いです。

日本人からしたら当たり前の光景をとても美しく表現しているものばかりで、クリエイティブな視点で物事を見るというのはこういうことなのかと驚かされます。

また、写真の見せ方もとても美しく、シネマトグラフ表現もとても息をのむものばかりです。

動画もこれまた綺麗です。

Youtubeチャンネルの日本シリーズは必見で、ドローンショットもとても綺麗です。

綺麗に日常が残せるのはとても素晴らしいことのように思いますね。

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Lightroomクラス

Adobe LiveではこのItchbanさんがどのようにLightroomで編集を行うかの様子がレクチャーされています。

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失敗から学んだストックフロー

写真や動画をたくさん撮影する人は体験したことあると思いますが、ファイル管理がとてもむずかしいです。Itchbanさんは過去、間違ってファイルを消してしまいもう取り戻せないものになってしまったそうです。

そこから様々な工夫をします。

  • 撮影デバイス(カメラ、ドローンなど)→HDD、SSD→編集はラップトップ→NAS保存f:id:ohtanao21:20200509102226p:plain
  • ファイル保管のルール(年→月→日+撮影地→カメラ種類)

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  • Lightroom上で編集したいと思う写真をスクリーニングしフラッグをつけておく
  • または、Adobe Quick Correctionに保存しておく
  • Lightroomの作業スペースの背景で印象が変わる(右クリックで背景色選択
写真編集

方向・クロップ(ショートカットキー R、ガイドラインの変更 O):

70:30で縦長:横長写真撮影。ただし両方で撮っておくのがベスト。

携帯で見せる場合は縦長が良い。

インスタグラム(4:5)

 

暗めの写真について:

暗めの写真にてヒストグラムをイーブンにした場合、ハイライトの詳細が失われる

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白飛び・黒飛びの確認:

情報が失われていないか確認する方法はヒストグラムの△をクリック。ハイライト側→赤、シャドウ側→青表示される

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水平・垂直出し(ガイドラインショートカットキー O):

ガイドライン表示し、縦、横がまっすぐ出ているか確認。

撮影時にできる限り正面から撮影すると真っ直ぐになりやすい。

歪みがある場合は歪み調整。

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トーンカーブ

トーンカーブは写真にもよるがS字を目指してコントラストを出す(プリセットでトーンカーブの)

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プリセット:項目別にカスタム

トーンカーブ(異なる形状のものいくつか)

ノイズ軽減

シャープネス

プリセット作成方法詳しくはAdobe公式

自身のプリセットを作るのはとても楽しいパートである一方、他の人のプリセットを使用してみると他の人の現像方法が分かるため面白いそうです。

現像の経験値を積めばどう動かせば良いか分かり、自分のスタイルが見つけられるが、自分が目指す人のプリセットを使用してみるのは勉強の近道。

ただし、スタートとゴール地点が類似している場合(例えば、夕日の時間の写真→温かい印象をもたせた現像)とても良いが、類似していない場合は万能に使えない(例えば、夕日の写真→プリセットA=いい仕上がり、お昼の写真→プリセット≠いい仕上がり)

現像工程

香港早朝の町並み

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ワークフロー

  1. クロップ(縦横、歪チェック、ガイドライン使用するのもよい、レンズ情報確認)
  2. ホワイトバランスで温かみ表現
  3. コントラストつける
  4. 黒レベル・シャドウで暗部の調整
  5. プリセット使用
  6. 色調整(色相、彩度、輝度)
  7. 明暗別色補正(温かみ→ハイライトをオレンジ、クールさ→シャドウを222程度)
  8. 段階調整フィルターで光の明るさ追加 *写真を見る時に人は明るい部分に目を向けやすいので注目を集めたい部分を明るくする
  9. 段階フィルターの明瞭度、かすみ除去調整→柔らかくする(Oを押すと適用範囲が赤く表示され、ぼかし調整などする)
  10. 明瞭度を戻したい部分がある場合は、他にフィルターを作成
  11. 直線でフィルターかけたい場合はストレートの段階フィルター使用
マスクをする男性の写真

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ワークフロー

  1. 背景を暗くする(段階フィルターを狭めにして明暗のエッジをつける)
  2. モノクロに近くする
  3. トーンカーブプリセットの使用
  4. ホワイトバランスでクールさを足す
  5. ブルーになったため、青の色調整
  6. 段階フィルターを適用したくない部分をブラシツールで消す(Oで適用範囲を表示→ブラシツール→optionキーを押しながら消したい部分を選択)
  7. 段階フィルターで注目させたい部分(人)を明るくする
  8. 背景のスーツケースの部分の色を抜く
  9. スポット修正ツールで路上の色を修正(時間がある場合はPhotoshopで修正)
アイスランドの写真

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ワークフロー

  1. 露出上げて明るく
  2. シャドウを上げて暗部の情報をつける
  3. 段階フィルターで岩の後ろ側に光をつける(露出上げる、ハイライト落とす)

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  4.  手前には目線が行ってほしくないため、人から手前の砂が少しはいる範囲で段階フィルター

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  5.  空の部分にも段階フィルター

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Itchbanさんが好きな写真家

fanho-forgetmenot.com

 

今回のLiveでカバーしきれなかった写真に関してはまた今後Liveするそうで、ドローンショットの水補正などするそうです。

 

さいごに

こういったクリエイティブツールをどう使うか紹介してくれるコンテンツはとても貴重だと思います。

というのも、Adobeのツールは機能が多く使い切れていないケースが多く、公式のチュートリアルをなぞり、教科書的な使い方の知識を得るコンテンツはあるものの完成品を想像しながらその過程を見れる場はあまり無いように思います。

iPadの使い方コンテンツのAmity Senseiなども似たようなニーズに答えている気がします。

クリエイティブツールが溢れている現代でとても素晴らしいLiveだったのでこれからもAdobe Liveしっかりウォッチしたいと思いました!