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鈴木心 | 写真家(ん)にできること | Youtube review

今の時代でとても良いなと思うことは、個人の情報発信場所が増えたことだと思います。

そうすることで様々な分野のプロが自身の言葉で思いやノウハウを伝える機会が爆発的に増えました。

最近は写真を知る中で鈴木心さんのYoutubeチャンネルを見ることが多くなってきました。

1.カメラについて

鈴木心さんがどのような経緯でSony a7Sを使い始めたのか語られています。

印象的だったのは、多くのYoutubeチャンネルで行われている、最新機種やレンズの比較ではなく、a7Sの異次元高感度(ISO)に感動し今まで撮影できなかった暗闇での高速シャッタースピードが可能になったために使用しているそうです。

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カメラを使用する上で、売り文句にされがちな高画素であることはそんなに大切ではないのではという視点や、昔と今の撮られる物がドローンやアクションカムと比較して変わりないことを考えると本当に大切なものは何なのか・それぞれのカメラの差異はどこにあるのか、ということを極めて正確に示してくれていると思います。

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2.写真の読み方

写真(動画)というものは撮り手の伝えたい思いがあり瞬間を切り取るための道具です。

写真家の視点から写真集の読み方を語られるものはあまり多くないように思います。

ポップな写真家から、その次代に対して一石を投じたいがための思いが詰まったものであったり、様々です。それが万人に受け入れられるのか、写真集にする価値があるかどうかというのは、その次代の大衆の価値観や制作側の熱意によるとは思います。

文章で記録するというのも一つの手段ですし、写真、動画もその手段です。

その伝えたい思いを表現するために、構図や撮り方、使用する機材などの技術・ツールを学ぶべき必要の大切さも教えてくれますし、その大前提としての伝えたい思いの大切さを教えてくれています。

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3.写真家(ん)ということについて

鈴木心さんは広告系を含めとても有名な写真家です。

広告の世界だけで食べていけるであろう引く手あまたな存在だと思うのですが、独立し鈴木心写真館という形で様々な人達を撮影されています。

動画から想像するに時代に合わせて撮りたい物事や写真家としてどうあるべきかという哲学をとても大切にし、その中で様々な新しい形での撮影をしています。

写真家としてどう人に喜んでもらえるのか・役に立てるのか、そして写真という媒体を使用する中でクライアントがなぜ鈴木心さんでないといけないのか、という点が伝わってくるのは、本人らしさや哲学を大切にしているからだと思います。

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4.ハウツー・仕事フロー

これまたもう一ついい時代になったなあと思うことがあります。

先にも述べたように写真というのは、伝えたい思いを写真というツールで表現するものです。

その伝えたい思いをどのようにして撮影するかという様子を見るためには、現場に居ることぐらいしかなかったように思います。

インタビュー集など読んで文字で思いやノウハウを正確に覚えても実行できるかどうかというのは、様子を見ていないと中々できないものです。

伝えたい思いがある一方で、撮影の現場はいつも伝えたい思いを簡単に叶えられるわけではなく、天候や道具の制約などがあります。

鈴木心さんは、その中でどういった条件の時に僕はこうして撮影していますよ、というものを数多く動画にしてくれています。

また、他のカメラマンの現場へも撮影しにいき、自身の撮影スタイルとの違いを見ながらどこがその人らしく良かったのかなど語ってくれている点は、もはや写真を撮る人に取って教科書的な動画集になっています。

色々な方とコラボレーションできるのは鈴木心さんの魅力でしょう。

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5.機材・ツール

新しい技術にもとても明るく理論で理解しているため、様々な機材の紹介をしてくれています。

紹介する中で、ドローンと手持ちのカメラとの違い、フィルムとデジタルの違いなど解説してくれるところは必見です。

また、遠征時に何を持っていくかも解説してくれておりとても勉強になります。

いかに大切な物事を見極めてシンプルにし、目的のフォーカスをぼやかさないのかという点はずば抜けて良い動画ばかりです。

もちろん、新しい機材が出ては紹介してくれる動画も購入の参考になります。一方でそういった動画は購買意欲を促進しようとする広告的な要素が無い場合も多いです。資本主義の中でそういった情報の意味はもちろんあると思いますが、その広告で語られた良さは実はそのツールでしかできない良さではないこともあります。また、広告者が大した思いも無く、実際には使用していないものを紹介してうるケースも少なくない中で、哲学のある情報発信はとても素晴らしいことだと思います。

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6.最後に

日頃から思うことですが、本当にいい時代になったなあと思います。

プロがその人の哲学を伝え、ノウハウを公開し、大切な思いを伝えていく。

ひと昔前までは、口頭でしか伝えられなかったものですが記録するためには個人の記録に頼るものでした。

ひと昔前までは、多くの人に伝えるためにはマスメディアを介在する必要があり、そこに良くも悪くも構成・検閲がありました。

ひと昔前までは、データの転送に多くの時間や費用がかかり動画を残すことのコストがかかりました。

もちろん、今の時代も沢山の制限が残り未来にはきっと解決されるであろうことは沢山あります。

豊かさという言葉で表現するのはあまりに乱暴ではありますが、今日は今までのどの日々よりも豊かな時代であると思いますし、今日から未来へは豊かになります。

過去から技術や歴史を学び、伝えたい思いを伝えるための手段を学び、日々を記録していくことがとても幸せに思います。

7.動画の中で使われている道具

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