ごみ処理に関して業務で勉強するにあたり産業廃棄物に関わる本を読んでみました。製造業に関わっていると最近はCO2排出量の話やエコに関する話題でもちきりの方も多いのではないでしょうか。エコってなんなのか?というとかなり幅広い話なのですが、一つはものを廃棄するか再利用、再使用するかの使用後の話の事があります。
自治体によって焼却場のキャパが違うことなどからルールも異なり、またゴミとして回収したものを資産として扱うかなどの決まり、また衛生面上の話など幅広くとにかく分かりづらい事が議論を鈍らせている側面にあるように思います。
📒 Summary + Notes | まとめノート
産業廃棄物とは?
廃棄物(ゴミと呼ぶ事が多い)とは、不要となった固形状または液体のものを良い、事業活動で出るものと一般家庭で出るもので大きく区分されています。
一般廃棄物は自治体により回収され、産業廃棄物に関しては事業者が処理責任を負い処理を行います。
引用:https://www.e-reverse.com/introduction/industrial_waste/#:~:text=産業廃棄物とは、事業活動に伴って,などが挙げられます。
産業廃棄物の区分も細かく分けられています。(詳細上記引用ページ)
産業廃棄物の排出量
産業廃棄物がどの程度排出されているかもデータが好評されています。
日本としては緩やかに減少している状態です。
出典:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00650102
世界のデータもありそれぞれの国のゴミ排出量はアメリカ、中国、ロシアと続きます。
出典:https://www.statista.com/statistics/916749/global-generation-of-municipal-solid-waste-by-country/
日本の産業廃棄物の種類別に見ると、汚泥、動物のふん尿、がれき類と続きます。業種別に見ると電気・ガス・熱供給・水道業、農業、建設業で約6割の割合になっています。同出典ページにどのぐらい再生利用されているか、最終処分されているかの量も記載されており、最終処分量は減少傾向にあることが見れます。
出典:https://www.cjc.or.jp/data/main_a03.html
産業廃棄物処理の流れ
産業廃棄物は、排出→収集運搬→中間処理→収集運搬→最終処分の流れで作業が行われます。中間処理が何かというと、水分を抜いたり、細かく粉砕したり、焼却して体積を少なくしたり、選別して使えるものを分けるなどです。コンクリートの中に混ぜて活用したりなど、様々な技術革新が行われております。
最終処分場に関しては、有害物などがあるのか、何か特別に管理すべきものなのかなどから、安定型・遮断型、管理型などに分けられて処分場が建設されごみが管理されます。
産業廃棄物に関わる法律など
バーゼル法
PCB法
容器包装リサイクル法
建設リサイクル法
食品リサイクル法
自動車リサイクル法:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/automobile_recycle/about/recycle/recycle.html
感想
レジ袋有料化が意味が無いなど色々と世間で話題になるエコの話ですが、ゴミの捨て方を勉強すると少し見えてくるものがある気がします。
以前調べた時に、レジ袋をもらうよりもエコバッグの方が良いこと、レジ袋をもらう際には再活用するようにするなど無理の無い範囲で使うもの(特にすぐ捨てるようなもの)の総量を減らして行くことが個人ができるアクションであるなと感じていました。
個人のできることもあれば、ゴミの多くは産業で出てくるものであり社会全体として最終処分場に持っていかれるものを少なくする取り組みの重要性を感じます。リサイクル技術は下記の動画でも語られているようにとてもおもしろい分野でありますし、ゲームチェンジャーになり得る分野でもあります。ただし、ゴミというインプットが多種多様であるために作業がどうしても職人仕事・マンパワーの仕事にならざるを得ない側面があるために、収益化としては難しそうにも思います。
衛生面で問題の無い使い捨てのものはなるべく使わない、本やまだ使えるものはリサイクルボックスやメルカリする、そういったような個人でもできるアクションはできる人でありたいと思います。