先日も取り上げたゲンロンなのですが、最近雑談でひたすらに長々とライブ配信するという流れで東浩紀さんの話が面白かった。
特に好きだった話には三宅香帆さんのコラムに対して、ゲンロンからその内容についてコラムが取り上げられた話がありました。
大脇さんが三宅香帆さんの男性が病院にいかない論に対して鋭い考察を書いているものです。
問題は夫がセルフケアしないことではない。現状は夫も妻もケアしすぎなのである。ケアが妻の仕事だとみなされることこそが問題だ。だから解決は、妻がもっと病院に行かなくなり、病院に行かない夫を気にも留めない(ケアしない)でいることだ。そのためには賃金格差を減らすとか知識を普及するといった物質的なアプローチも欠かせない(中でもおそらくもっとも本質的かつ難しいのが、女性を歓迎するような成長産業を作り出すことだ)が、それでも変わらない規範意識にアプローチすることは三宅のように文学を事とする者にしかできないはずだ。
確かに病院には行き過ぎかもしれないし、行っても治すことができないからご飯食べてよく寝るぐらいしか対処法が無いのはその通りだと思います。
ぱっと見ると納得感があり、物語性も良く程よくデータも導入された議論に対して、一歩立ち止まり「おやっ?」と思い、賢く振り返る事ができるという能力は中々見落としがちで過小評価されている気がします。
最近感じる事に女性の社会進出、それも既存の社会システムに当て込んでいく事が正義とされていく。普段会社で中国とアメリカのチームとコミュニケーションする中でマネージャーレベルやディレクターレベルに女性があたり前に居る社会であり、日本での女性の社会進出の低さは肌で感じる所があります。
そこからさらに感じるのは、日本社会のような5時にスパッと帰っていく風習も少なければ長時間仕事することが評価されてしまう既存ノルムで女性が活躍できるモチベーションも維持しにくいと思います。
Youtubeの雑談では東浩紀さんがこの記事の背景を語っており大脇さんのコラムが出て後は三宅香帆さんが何かしら反応するまではこの話は一端おしまいと言っていた事もすっきりしていました。
