SFG・JGC修行を終えて今年は数多く飛行機を乗ろうと思っています。
そこでマイルの使い方について勉強してみました!
(*以下の記事は2019/3時点のルールをもとに作成しています。度々ルール改変されるため、最新版はANAのホームページから確認をお願いします!)
マイルは過去に活用した事があるのですが、
1.目的地との往復
2.空いている日程を探すのがとても大変
3.だけれども、航空券代が無料!
というようなことしか知らなかったのですが、調べてみると色んな使い方があることに気づきました。
キーは下の図を意識しておくことだと思います。(詳しくは最後に!)
まずはANAにのウェブサイトを見てみましょう!
ここに纏まっているのは5つのルールです。
- 出発地からの必要マイル数が最も高い地点を目的地とします。
- 往路・復路それぞれの最初の都市、または最後の都市を経由することはできません。
- 出発地と最終帰着地が異なる場合、同一国内であることが必要です。
- 往路到着地と復路出発地が異なる場合、同一エリア内であることが必要です。
- 往路到着地と復路出発地が異なるゾーンになる場合、必要マイル数は各ゾーンで必要とされるマイル数の2分の1の合算になります。
さて、ステップバイステップで見ていきましょう。
1.出発地からの必要マイル数が最も高い地点を目的地とします。
例えば、ホノルルに行きたいとします。その時ホノルルはZONE5とされています。
しかし、ホノルル行きは激戦区ですので空きが無い事が殆どです。ここで、例えば一度ロサンゼルスに行ってからホノルル経由で帰ってこようというルートがあります。(ホノルル→東京は比較的取りやすいため)
この場合、目的地はZONE5(ホノルル)ではなく、ZONE6(ロサンゼルス)が目的地として定義されます。*往路到着地と復路出発地が異なる場合は4で詳しく見ていきましょう。
2.往路・復路それぞれの最初の都市、または最後の都市を経由することはできません。
さて、ここで登場するのは経由地という概念です。つまり、目的地に直接行けない場合にどこかを経由するチケットであれば時間はかかりますがありますよ、という場合に使えます。または地方からハブ空港のある都市へ移動してから目的地に行くなどのケースです。
例えば、名古屋からホノルルに行きたいとします。その時に一度羽田を経由した方がチケットを取りやすい場合、経由地1として羽田空港を使い、ロサンゼルスまで移動。その後ホノルルまでチケットを取り、羽田を経由地2として名古屋に帰着することができます。これが経由地という概念です。
経由には、途中降機(ストップオーバー)・乗り換えという2種類があります。ここでANAのルールの5つのルール以外の補足部を見てみると以下のような事が書かれています。
経由地に24時間滞在するかしないか、という着目点で、24時間以上の場合は途中降機、24時間以内の場合には乗り換えとされます。
それぞれ、途中降機は1回可能、乗り換えは日本国内で往路・復路各2回まで可能になります。つまり、下の図のように日本国内で経由地を往路・復路2回ずつ設定できどこかで途中降機にすることも可能です。
例えば、沖縄在住の方が、福岡経由で東京へ行きそこからロサンゼルス。そしてホノルルへ別途航空券で行き、東京、福岡経由で沖縄へ帰ってくる。という事が可能になります。
さて、経由地の概念を理解したところで、2つめのルールへ戻りましょう。
往路・復路それぞれの最初の都市、または最後の都市を経由することはできません。
ということですがつまり、上の例で行くと往路の最初の都市(沖縄)、復路の最初の都市(ホノルル)、往路の最後の都市(ロサンゼルス)、復路の最後の都市(沖縄)が経由地になっては行けないということになります。例えば、東京を最初・最後の都市にした場合、東京を経由地として設定はできないことになります。多くの航空機が発着するハブ空港を最初・最後の都市にしないことでより多くのフライトを選択することが可能です。
3.出発地と最終帰着地が異なる場合、同一国内であることが必要です。
さて、ここまで来るとルール3は簡単に理解できると思います。上の図で沖縄が出発地・最終帰着地となっているため同一国内であることが分かります。
ここで注目すべきなのは、出発地と最終帰着地が同一国内であればよく、日本国内でなくても良いという点です。例えば、台湾を出発地・最終帰着地として選択することも可能になります。
こう考えると、前後に海外旅行を組み合わせるという選択肢があることに気が付きます。
4.往路到着地と復路出発地が異なる場合、同一エリア内であることが必要です。
4つめのルールは往路到着地と復路出発地に関するルールです。ここで意識するのはエリアという概念になります。ANAのルールを見てみると3つのエリアがあることが分かります。
エリアは3種類あり、世界地図を縦に区切るイメージで1、2、3と別れています。今まで例にあげてきたロサンゼルスとホノルルは同一エリア3に分類されているため、先程までの例がルールに適しているという事が分かります。ここから分かることとしては、ロンドンに到着してバルセロナやアフリカから復路を設定することや、シンガポールに到着してバンコクやホーチミンなどから復路を設定することができる事になります。
例えば、沖縄出発のロンドン到着、バルセロナ復路出発地の沖縄に戻るという選択肢が考えられます。
5.往路到着地と復路出発地が異なるゾーンになる場合、必要マイル数は各ゾーンで必要とされるマイル数の2分の1の合算になります。
さて、5つ目のルールを見ていきましょう。
先程エリアという概念で世界を経度方向に3分割しているというものがありましたが、ルール5では、ゾーンという概念が登場します。
ゾーンというのはANAのルールを確認するところ、以下のような概念です。
さらにウェブサイトを見てみると、必要マイル数が詳しく掲載されております。
例えば、Zone1(日本)発着の場合の必要マイル数、目的地のZoneによって以下のように変動します。
この必要マイル数というのは往復で必要なマイル数です。
先程まで挙げていた例の場合往路はZone1からZone6への移動、復路はZone5からZone1への移動という事ですので、この場合、必要マイル数の表の半分ずつである、往路20000(=40000/2)マイル(Zone1-Zone6移動:クラスY、Lシーズン)、復路17500(=35000/2)マイル(Zone1-Zone5移動:クラスY、Lシーズン)の合計37500マイルが必要になります。
つまり、ウェブサイトに紹介されているマイルは多くの人が往路・復路同じZoneでの旅行の場合のニーズがあるため、往復分のマイルが一括りに紹介されていますが、往路・復路が同旅程でない場合はそれぞれに対応した分のマイルのみ必要になることになります。あまり無いかもしれませんが、上のケースでロサンゼルスからホノルルまで非常に安い航空券が会った場合、単純にロサンゼルスを往路到着地・復路出発地とするより、ホノルルまで別途航空券を購入しホノルルから帰るという選択肢がベターになります。
同一エリア内の異なるZoneで往路到着地と復路出発地を設定したい場合5つ目のルールを意識する必要があります。
さてフライトセットの大枠が分かってきました。ここであと一つ意識しておく+αのルールがあります。
+αのルール(ビジネスクラス利用)
マイルでビジネスクラスを利用するというのはマイル価値を上げる有効な手段です。というのもビジネスクラスの値段は非常に高価ですがビジネスクラスに必要なマイルは比較的多くないためです。ANAのクラス混在のルールを見ていきましょう
さて、長距離フライトにはビジネスクラスを利用したいと考えているとします。
先程の台湾→ロサンゼルスのケースを例に考えていきましょう。東京→ロサンゼルス間をビジネスクラスにしたいと考えます。この場合、必要マイルは先程のルール5でみたように台湾→北米のビジネスクラスマイルが必要になります。(往路のみ)
そうすると、台北ー福岡間(福岡ー東京)のマイルもビジネスクラスとしてカウントされることになります。そのため、往路のどこかでビジネスクラスを交えるのであれば、できる限り多くをビジネスクラスにする方がマイルの価値が高まるでしょう。
つまり、東京ーロサンゼルスだけをビジネスにするのではなく、台北ー福岡もビジネスクラスにしても往路に必要なマイル数は変わらないため以下のようにする方がマイル価値を高められると思います。
さて、非常に長くなってしまいましたがマイル活用の5つのルールとクラス混在のルールの大枠はつかめてきたのでは無いでしょうか。
ANA特典航空券予約の5つのルール+クラス混在のルールまとめ
ルールを理解したところで実践してみましょう!
まずはANAの特典航空券予約ページへ行きましょう。
特典航空券予約は以下4点を意識して旅程を組み立てると良いと思います。
1.目的地の設定(目的地は同一エリア内)
2.目的地前後の経由地におけるフライトコネクションの確認
3.出発地・最終帰着地と経由地とのフライトコネクションの確認
4.経由地往路・復路各2回。その中で途中降機(ストップオーバー)は1回。
今回のゴールは以下のような旅程とします。
1.目的地の設定(目的地は同一エリア内)
目的地は同一エリア内であるロサンゼルスとホノルルに滞在して帰国するという流れにします。
2.目的地前後の経由地におけるフライトコネクションの確認
次に目的地前後のフライトをチェックしていきます。特典航空券の複数都市・クラス混在の欄を選択し以下のようなページへ移動します。
まずは目的地前後のフライトを調べていきます。(最初から全て入力するとフライトのとても複雑なため)今回の場合例として東京ーロサンゼルス、ホノルルー東京を入力して調べます。
フライトを選択し終えると以下のページにたどり着きます。このページまで行くとエラー無く予約可能ですので、各フライト検索後にこのページまでたどり着くことを目標としましょう。
今回はシンプルな2フライトで必要マイルは37500マイルです。
3.出発地・最終帰着地と経由地とのフライトコネクションの確認
さて、次に経由地とのフライトコネクションを見ていきましょう。検索ページに戻り、先程の東京ーロサンゼルス、ホノルルー東京の日程はそのまま2と3にずらし、1と4の部分に福岡ー東京、東京ー福岡をそれぞれ付け足します。(この経由地の滞在時間は4番目の注意点、である経由地ルール:24時間以内を意識する必要があります)
フライトを選び終えると、以下の右ページまで行くことができます。
ここで分かるのですがマイルはフライト数でカウントされるのではなく、往路と復路のゾーンによって決まるので、福岡ー東京のフライトが前後についても必要マイルの変更はありません。
4.経由地往路・復路各2回。その中で途中降機(ストップオーバー)は1回
さて、4つ目のルールを意識して経由地を増やしていきます。福岡ー沖縄のフライトを前後につけた3度目の検索結果が以下右図になります。必要マイル数は検索1回目を同じであり、同マイル数で多くのフライトを楽しむ事ができることが分かりました。
* 別途記事にしますが、提携航空会社の利用でさらにバリエーションのある旅程が組めます!
最初から全ての旅程を入力し検索するより、上のように目的地から逆算して旅程を調べていくと比較的組みやすいと思います。
フライトの数が多くなればなるほど検索した際にルールに適合せずエラーが出てしまいやすくなりますので少し注意が必要ですし、日程を一日ずらしたりするだけで選択肢が増減したりするので多少苦労する部分です。ポイントは目的地設定の際に経由地ー目的地がなるべくフライトの選択肢が多い場所を選ぶというのが良いと思います。羽田空港は国内・国際線ともにフライトの数が多いためとても活用しやすい経由地です。
このようにマイルをうまく活用すると、(時間とマイルさえあれば…)以下のように沖縄滞在、福岡滞在、ロサンゼルス滞在、ホノルル滞在、福岡滞在、沖縄滞在を組み合わせて計画をたてることができます。
目的地の滞在時間及びストップオーバーの時間はより長くても良いので、上の例のみでなく、半年に渡る計画などでも大丈夫、、なはずです。また経由地が往路・復路で異なる場合でも大丈夫ですので、例えば復路は福岡・沖縄ではなく、北海道旅行や大阪旅行にするのも良いかと思います!
時間が自由にアレンジできる方はマイルを貯めて活用する際に選択肢が多くとてもうらやましいですね!
次の記事では提携航空会社の場合を纏めてみようと思います!
ANAマイルを貯めるにはクレジットカードの活用がとても大切になり、キャンペーンなど頻繁に実施されているので取得できるタイミングで入会・カード利用でマイルを最大限獲得するのがオススメです!
陸マイラーには必須のソラチカカードなどもマイル収集にオススメです!