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訪問記/書評/勉強日記(TOEIC930/IELTS6.0/HSK5級/Python)

LOVE LIES | 我談的那場戀愛 | 何妙祺 (監督) | 2025年映像・映画評#6

前回に続きこちらも飛行機の移動中にざっと観た映画です。 ohtanao.hatenablog.com www.youtube.com www.youtube.com 映画のあらすじ 香港で社会問題となっている恋愛アプリ詐欺が舞台 医師でありお金持ちでありながら旦那と離婚直前で死別することになった5…

Another Day of Hope | 又是充满希望的一天 | 刘泰风 (監督) | 2025年映像・映画評#5

飛行機移動の際にNew Hitの中から面白そうな映画を見つけて観てみました。 映画のあらすじ(ざっくり) フードデリバリー会社の激務で体調を崩しながらも良い生活を勝ち取った男性 美人妻との間にできた子どもはスマホに釘付けになり、母親が何度注意しても…

贈与と聖物: マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践 | 森山 工 (著) | 2025年書評56

以前読んだグレーバー本のマダガスカルの話を知り興味を持ちマダガスカルの文化探索を目的に読んでみました。内容は思ったものと違ったのと、また贈与論についても明るくなかったためにあまり詳しく理解はできなかったものの、マダガスカルの埋葬文化からそ…

都会の異界 東京23区の島に暮らす | 高橋 弘樹 (著) | 2025年書評55

島生活なんて言うと東京では味わえないもの、まして23区ではそんな所ないのではと思います。思い返せば東京の海岸線は品川や皇居付近まで海であったと言います。23区の海岸線なんて埋立地、中には橋で繋がれている島も多くあります。大人気のタワマン地区豊…

【確定拠出年金】SBIベネフィットシステムズでの運用 | 2025 ゆるっと投資1

2021年に少し書いていた確定拠出年金の運用推移について久しぶりにまとめていきたいと思います。 ohtanao.hatenablog.com 商品情報 投資成績 反省点 特に記録として残したいなと思っているものはサイト上で2つの情報が随時更新あるのですが過去の記録どうだ…

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は | 福徳 秀介 (著) | 2025年書評54

先日映画で観た「今日の空〜」について本も買い読んでみました。 ohtanao.hatenablog.com 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は (小学館文庫) 作者:福徳秀介 小学館 Amazon Summary + Notes | まとめノート 映画との違い 映画での再現度はとても高く本の…

ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論 | デヴィッド・グレーバー (著), 酒井 隆史 (翻訳), 芳賀 達彦 (翻訳), 森田 和樹 (翻訳) | 2025年書評53

負債論を出版してベストセラーとなったグレーバーの次なるヒットとなったブルシット・ジョブ。ケインズは1930年に人々の生活は週に15時間になるようテクノロジー進化により世界が変わる事を予想していましたが、今の世の中はそこから程遠い状態です。 strike…

カーティスヤービン Curtis Yarvin | 暗黒思想・権威主義 | 2025 Youtube review #16

トランプ政権もその思想について影響を受けているCurtis Yarvin(カーティスヤービン)という人物が居ます。 彼は元エンジニアでブログで権威主義的な考えを発信する人物です。 graymirror.substack.com 最近影響力をさらに増していると思われる出来事はハー…

欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア | エドウィン ルフェーブル (著), Edwin Lef`evre (原名), 林 康史 (翻訳) | 2025年書評52

久しぶりに投資関連本、リバモアの伝記的小説を読みました。 ohtanao.hatenablog.com マーケットの魔術師という投資家のインタビュー本などで含め、多くのトレーダーが言及するリバモアは1940年にホテルの一室でピストル自殺する最後を遂げます。 そのトレー…

はじめての日本国債 | 服部 孝洋 (著) | 2025年書評51

国債というものは莫大な取引市場があるものの中々素人の投資対象に上がらず理解も中々進まないため、入門書のようなものを読んでみました。株式市場への投資はNISAなどの影響もあり流行りがきていると思うのですが、その中で根本となる債券、そしてその債券…

啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語 | デヴィッド・グレーバー (著) | 2025年書評50

数々のエッセーを書き残しているグレーバーの本ですが、亡くなってからも毎年のように新書が出版される現象が起きています。死ぬ前から評価されていましたが、死んだ後にさらに評価されている所を見ると芸術家のようにも感じます。 yamdas.hatenablog.com da…

Cornell vs. Maryland 2025 DI men's lacrosse championship | 2025 NCAAラクロスチャンピオンシップ | 2025 Youtube review #15

アメリカメモリアルデーに開催されたラクロスNCAAチャンピオンシップのCornel vs MarylandはCornelが48年ぶりの優勝を飾り終えました。 引用:Cornell lacrosse wins national championship, first in 48 years | Cornell Chronicle 引用:2025 NCAA Divisio…

民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義 | デヴィッド・グレーバー (著), 片岡大右 (翻訳) | 2025年書評49

亡くなってから暫く時間が経つグレーバー(David Graeber)ですが、本書を読み改めてその思想の天才性に驚きました。本書を手に取る前に読んだのは最近発売された邦訳書「啓蒙の海賊たち」というリバタリアの話から啓蒙思想について読み、現在では当たり前と…

民主主義とは何か | 宇野重規 (著) | 2025年書評48

民主主義ということは今の世界での大きく信じられる思想の一つだと思います。一方で民主主義の歴史や民主主義とは何かという題にしっかりとした回答をできる人が少ない事も事実であると思います。 例えば、本書での始まりにある議題はこのようなものです。 A…

2025 DI men's lacrosse championship | 2025 NCAAラクロスチャンピオンシップ | 2025 Youtube review #14

NCAA Division1ラクロスチャンピオンシップ決勝の季節が今年もやってきました。 準決勝は今週末24日、決勝は26日の予定となります。 引用:https://www.youtube.com/watch?v=a4gvQofZQSo&t=2s ベスト4にはCornell、Penn St.、Syracuse、Maryland 引用:202…

台湾 白沙屯媽祖の巡行 小琉球の迎王祭 | 2025 Youtube review #13

最近台湾の友達から紹介された行事、白沙屯媽祖の巡行について知りました。 宗教行事で300kmほど巡行し、途中途中で参加できるようなスタイルのようです。 SNSの影響もあってか参加者数がうなぎのぼりで33万人の参加とされています。 引用:https://www.yout…

国家の逆襲 | マリアナ・マッツカート (著), 室伏謙一 (解説, その他) | 2025年書評47

マッツカートの本を読んだことがなかった事もあり、国家の逆襲(原著名と邦題がかなり大きく違ってびっくりな邦題)「The Value of Everything」を読みました。 本書は主に、価値の指標における歴史を遡り、その指標(GDP)が現代において機能しておらず、も…

M&A最前線 [業界再編・決定版]会社を売る力 | 渡部 恒郎 (著), 山本 夢人 (著), 竹葉 聖 (著), 沖田 大紀 (著), 前川 拓哉 (著), 渡邉 智博 (著), 藤川 祐喜 (著) | 2025年書評46

最近ではM&Aの必要性が多く語られてきており、日本では「本場アメリカに倣え!」的にM&Aの理解と受け入れが起こってきているように感じます。先日ではアクセンチュアがゆめみを買収するというような案件もありました。 note.com 最近読んだ「競争なきアメリ…

Tech fun again | Nothing, Carl Pei | 2025 Youtube review #12

先日日本においてNothing Phone (3a)を発売したNothing。美しいデザインが特徴的なNothingのプロダクトに魅了され最初に発売されたNothing ear(1) を購入し今でも問題なく使えています。 Nothing Phone (3a) 8+128G White スマートフォン本体【日本正規代理…

グロース「成長」大全 ~微生物から巨大都市まで上下巻 | バーツラフ シュミル (著), 田中 嘉成 (監修), 三輪 ヒナタ (翻訳) | 2025年書評44/45

ビル・ゲイツ推しのバーツラフシュミルの本になります。あらゆるものの「成長」についてフォーカスして世界の変化をみていくものであり、ちょっとファクトフルネス的な要素を感じます。 例えば、農地の有効利用に関して、古代エジプトでは農地1ヘクタールあ…

NEXUS 情報の人類史 : 人間のネットワーク/AI革命 | ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田 裕之 (翻訳) | 2025年書評42/43

ハラリ本の最新NEXUSを読みました。情報の歴史を遡り、AIについて鋭い視点を展開していきます。 情報の歴史を見ると、情報の素朴な味方として下記のようなものがあります。 情報 → 真実 → 知恵 or 力 素朴な見方では情報は真実を発見するための手段としてあ…

競争なきアメリカ――自由市場を再起動する経済学 | トマ・フィリポン (原著), 川添節子 (翻訳) | 2025年書評41

アメリカの強烈な資本主義はアメリカンドリームと呼ばれ、とても激しい市場競争が行われていると感じられています。 1999年に著者がマサチューセッツ工科大学の経済学博士課程に入学したときにはアメリカでパソコンを買うのはフランスで買うより30%安く、イ…

ウィーブが日本を救うーー日本大好きエコノミストの経済論 | ノア・スミス(Noah Smith) (著), 片岡宏仁 (翻訳), 経済学101 (翻訳) | 2025年書評40

昨年雑居ビルの経済学が過去バズったノア・スミスの新著になります。 note.com もともとの記事はSubstackで連載している彼のブログNoahpinionから翻訳してまとめられたものが経済学101にもまとめられています。 www.noahpinion.blog スタンフォード大学で物…

PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則 | レイ・ダリオ (著), 斎藤 聖美 (翻訳) | 2025年書評39

レイ・ダリオと言えば誰もが知るブリッジウォーターで大成功を収めているヘッジファンドの一つです。世界の大局観を捉える彼の視点では中国の発展を予測し息子を留学させるほどの中国好き投資家の一人でもあります。 執筆活動も多く行っており、またYoutube…

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか | ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳) | 2025年書評38

最近ではカオスの帝王で描かれていたタレブの最初の著書であるまぐれについて読みました。タレブの本のファンであり、たまたまの物事について過大評価されている部分を痛烈に批判します。 MBAで優秀そうに振る舞うスーツ姿の男たち、株価が上がった材料を雄…

Joe HaTTab | 2025 Youtube review #11

ドバイを拠点とするJoe HaTTabは世界中様々な所へ出向きドキュメンタリーを撮影しています。 エルサルバドルのCECOT刑務所での撮影や水の中で暮らす部族などの撮影。 Youtubeの機能で日本語音声で聞くことができるために、アラビア文字でタイトルがついた動…

米中戦争を阻止せよ トランプの参謀たちの暗闘 | 村野 将 (著) | 2025年書評37

アメリカのハドソン研究所はアメリカのシンクタンク。そこで働く村野さんの著書を読みました。 ja.wikipedia.org そもそも国防について素人すぎてハドソン研究所すらよく分からなかったり、なぜGDP比での拠出について言及するのかという点があまり理解できな…

ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法 | Kazu Languages (著) | 2025年書評36

OmoTVというランダムに世界中の人々とテレビ電話でつながる事ができるサービスを通じて様々な外国人と母国語で話す青年のドッキリ動画があります。 www.youtube.com 最近ではPIVOTでのインタビューにも出演し、著書である最強の外国語習得法について話してい…

ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか | 為末 大 (著), 今井 むつみ (著) | 2025年書評35

為末大さんと今井むつみさんの二人により「できるようになる」ということについて探索していく対談形式の書籍になります。今井むつみさんは以前読んだ言語の本質でも語られているようにオノマトペの話が有名かもしれません。言語というものに対して新しい気…

世界史を変えた薬 | 佐藤 健太郎 (著) | 2025年書評34

一昔前に比べると驚異的に寿命年齢が伸びていますがその背景には科学の進歩、創薬開発が重要な役割をしています。ほんの100年前には平均寿命は男性42歳、女性43歳であり今ではバリバリ仕事をするような年齢でした。 樋口一葉は24歳、石川啄木は26…