今年からライフワークとして始めているタイムラプス。
日常の綺麗な景色をしっかり残したいと思い2019年のGWごろからコツコツとカメラや映像の勉強を進めていたので、勉強した撮影方法や作品をブログにまとめていこうと思います。
ラナンキュラスのタイムラプス
最近撮影した花の動きを撮影したタイムラプスを見るとタイムラプスというものがどんなものか少し分かるかもしれません。
ウィキペディアを見るとさらになんとなく掴めます。
低速度撮影(ていそくどさつえい)とは高速度撮影とは逆にカメラの回転速度を低くして、撮影するコマ数を24枚/秒(ビデオの場合には30枚/秒)より少なくして撮影する技法。一般的にはコマ落としなどと言われている。スピード感ある効果が出るため、決闘や戦闘のシーン、追跡のシーンなどで用いられることがある。マキノ雅弘は戦前の作品においてこの効果を出すためにコマ落としを好んで使った。シャッタースピードの調整が不十分な低速度撮影の場合、ちょこまかと動く不自然な動きになってしまうが、シャッタースピードを通常の撮影よりも遅く調節すればほぼ通常撮影のときと同等の自然感が出せる。監視カメラの記憶容量(メモリやテープの長さ)を節約するために使われる場合も有る。
個人的に思うタイムラプスの素晴らしさ
人は基本的に時間と言う概念から抜け出すことができないと思っています。
1秒は変わらず1秒ですし、1分は1秒が60回カウントされた時間です。
僕が息を止めても10秒を1秒とすることは不可能で、人間は知らず知らずにゆっくりな変化を見落としがちです。
タイムラプスはこの時間の概念を崩せる唯一の方法になってくるのです。
動画と言うのは細く送り写真と同じで、24fpsの場合は1秒が24枚の写真で組み立てられており、60秒ごとに1枚写真を撮影し動画にすると、60秒 x 24 = 1440秒(= 24分)が1秒の映像になります。
そうすると、24分かけて起きていた変化を1秒に変換でき「遅すぎて気づかなかった変化」を感じる事ができます。
タイムラプスは人が見落としていた美しい物事を教えてくれる手段になります。
見落としがちな美しさ
上に書いたように、物事の変化が極端に速い・遅いときには人がその変化を認識できない事が多いです。
速い変化はスローモーション、遅い変化はタイムラプスを使うと1秒を5秒に、1時間を1秒になどできます。
速い変化などは変化していることは気がつきますが、遅い変化に関しては変化そのものに気がつけないことがあります。
遅い変化の代表的なものは花の開花や星空だと思います。
こういった普段見落としがちな美しい変化を残しておけるというのはタイムラプスの素晴らしい所だと僕は信じていますし、その変化をより美しく残すことにとても価値があると思っています。
ラナンキュラスのタイムラプスで使用したもの
花の撮影を3回程度する中であると良かったものをまとめます。
カメラ周り
花・机周り
- 花(蕾で咲きそうなものだと良い)
- ライト(光源が変化すると像の明るさが変化するため)
- 黒幕
- 耐震机・マット
注意点
- 電圧の問題か仮想電池でも電池残量が減少する。ただし1枚/60秒の990枚設定はこなせる程度
- ライトも電圧のせいか数時間後に暗くなるため、映像が途中で暗くなってしまう。
- 寄りの像でISO抑えてだとシャッター速度が1秒程度になり、机の揺れに敏感になる
- 茎が柔らかい植物は振動に弱い
- 開花スピードが遅い場合、複数アングルで撮りためると変化のある映像に仕上げやすい
編集周り
- Adobe Premiere Pro
- Non Copyright Music
- 今回はカメラの中で編集されるFHDの動画を使用したため、4K版は別で編集
今だからできることを
コロナウイルスが爆発的に拡がる今だからこそ、部屋の中でも感じる事ができる小さな変化を見つめてみる事が大事なのではと感じています。
あれだけ、「会社行くのなんて面倒だ」と言っていた人たちの言葉は「会社行けないから仕事する気になれない」「外に行けないのはストレス」に変化しています。
どうしようも無い制限に抗うよりも、どうしようも無い現状を受け入れて変化していくことがとても重要なのではないかと。
これが20年前であればインターネットも無い、高性能のデジタルカメラも無い、世界中の人へ電話することもSNSでコンタクトすることもできない、なんて世の中であれば別ですが、これだけ繋がりのある時代に「楽しさ」へアクセスできないのは創造力不足なのでは無いでしょうか。
これだけ恵まれた時代に生きられることに感謝して、日々の美しさを記録していきたいと思います。