英語だけでなくあらゆる言語のコミュニケーション能力は4つの要素から成り立っているとハイムズは提唱しました。
- 語彙、発音などの言語知識を含む**「文法能力」**
- 一貫性と結束性をもって書いたり話したりする**「談話能力」**
- 社会で言語をどう使うか、話し方の規則を知っている**「社会言語的能力」**
- コミュニケーションを円滑に進めるための**「方略能力」**
他著書の、本物の英語力では1、2について解説されましたが本書では3、4の部分に焦点が当てられています。
英語を話せるようになるための土台は文法、先立つものは語彙、そして基礎体力を読むことで身につける英語学習が必要でありますが、その先にある話すこととはどういうことなのでしょうか。
📒 Summary + Notes | まとめノート
英語で「話す」
5歳児が言語刺激にさらされる時間はおおよそ3万時間と言われており、言語習得にはそのぐらいの時間をかけて主に親から発音や話し方、語彙などを増やしていきます。日本人にとって外国語となる英語は主に学校で学びますが、3万時間と比較すると大幅に足りていない時間です。- 時間の壁
また日本語は英語から遠い言語であるために習得に難しい課題があります。 - 距離の壁
日本人はさらに異文化に接する、予測不能な未知に慣れていない民族でもあるために心理的な障壁もあります。 - 外国語不安の壁
ハイムズが示した枠組みにSPEAKINGというものがあります。異文化におけるコミュニケーションにおいて以下の8つの要素を考えます。
S:Setting/Sence 場
P:Participants 参与者
E:Ends 目的
A:Act sequence 行為連鎖
K:Key 調子
I:Instrumentalities メディア
N:Norms 規範
G:Genre ジャンル
コミュニケーションは基本的に「目的」があり「何のために話しているか」が最重要要素です。
会話の目的を明確にする
人がコミュニケーションをとる目的は色々とありますが主に分類できるのが下記です。
- 意見を言う、自分の考えを主張する
- 反論する、異論を述べる
- 依頼する、頼む
- 依頼を受ける、断る
- 謝罪する
日本語でもこれらは同じ分類になりますが、英語になるとそれぞれのルールや感覚が日本語と異なる部分があります。意見を言うにしても、結論を先に言うことはより重視されますし、日本では主張すること事態が良くないとされがちですが、英語圏では主張することがよりよいともされます。反論するに関しても相手に感情ではなく内容を伝える事が重要であるのに、思わず「カチン」ときてしまう表現を選択してしまっては異論を述べるにも感情が先立ってしまいます。
謝罪するに関しても、文化の違いからストレートに謝罪の意を伝えるのか、それとも謝る姿勢はありつつもストレートな表現ではなく湾曲的な表現になるのか。日本語ではまず「すいません」などと表現する事が重要視される事が多くありますが、英語ではそのように言う事が重視されないケースが多くあるように思います。
これらについては多くのケースに触れて経験値とともに引き出しを増やす事になるでしょうか。
困った時には
異言語を行う中で困るケースもいくつかに分類できます。
- 聞き取れない、分からない
- 何を話したらよいのか分からない
- 話の輪に入れない
- 冗談とユーモア
- 日本について語ること
- 暗記か創造するか
これらの困るケースについては大まかな対応策を考えます。聞き取れないことに関しては日本語の会話でもそうですが何もすべてをはっきりと聞き取ってないことも多くコンテキストで理解しているケースもあるために、あまりにも完璧主義になる必要なく素直に聞き返すフレーズや相手に理解してもらいゆっくり話してもらう努力なども対応策です。
日本でコンビニのレジで「袋いりますか?」「温めますか?」「支払い方法は何ですか?」などある程度の流れで理解しており、その返答は概ね決まったフレーズになります。会話のパターンに応じていくつか表現の引き出しを持っておき暗記しておく事も大いに役立ちます。
感想
一応ではありますが日頃から苦労はしながらも業務の半分ほど英語で行っており、英語に触れる時間がある程度あるもののそこから発展することも難しいなと考えていたために読みましたが、先立つものは語彙、文法、発音と再認識できました。
会社でもそうですが同じグループ(会社)で話しているだけですと、特に語彙、発音の部分は特定のものに偏り意識的に他のグループの英語に触れないと発展していかないものです。
大枠でいうと日本語と外国語の違いも同様に思います。日本語だけで生活していればより日本語特化の感覚になりますし、例えばアメリカですべて英語の生活をしていれば感覚もそちらに依るものです。外国語を学びたいと思った時に意識的にそちらの生活に寄せていき、言葉に触れる時間を増やすことはとても大事でしょう。
多言語習得で必要となるその言語に触れる時間ということがYoutubeやポッドキャストなどで容易になってきた時代なので、より意図的な接触と基盤となる語彙、文法、発音の意識的な習得を実践できるようにしたいと思います。
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