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ウルフ・オブ・ウォールストリート | 2023年映像・映画評#3

最近はもっぱらYoutubeばかり見て時間を過ごしてましたがすずめの戸締まりを見て映画も観る時間を作っていきたいなと言うことでAmazon Prime Videoで観ることができるウルフ・オブ・ウォールストリートをみてみました。

ストーリー

物語はディカプリオが演じるベルフォートがウォール街に就職するも1987年に起きたブラックマンデーを引き金に解雇され、再就職先のペニー株取引を行うブローカーで得意のセールス技術を活かし証券取引法に規制されている行為をしながらも多くの株取引をすることで顧客を獲得しお金持ちになっていくというものでした。

物語のテーマになっているのは金・ドラッグ・女というような欲望をモチベーションに狂っていないとウォール街で生き残れないという最初の上司の言葉をそのまま実行していく姿で、最後には様々な罪により仲間も併せて処罰されるという流れです。

モデル

モデルとなった人物はJordan Belfortという実在する人物で、自身のYoutubeチャンネルも持っています。営業のトークイベントに多く出ており、現在では営業ノウハウを伝える人となっています。

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物語はかんり狂気に満ちているのですが、どうやら実話の部分も多くあるようで現代では考えられないような事が起こりまくります。日本のバブル時もそうですが現代からは考えられない物事が起きていたのは倫理観や規制などまだまだ未熟な部分が多く社会としてある種そういった状態が起きうる状態だったのだと思います。

そう考えると世界は良い方向に向かっているよなとも感じます。

セールスとは?

営業という考え方について売る側はどう思っているのかという部分が如実に出ている内容であり、会社に取っては良い営業は顧客が必要かどうかに関わらずものを売ること。必要に思わせること。顧客の資金を商品と引き換えに会社に入れること。というものです。

消費者となる時にこれは頭の片隅に入れておくべきことだと思います。

現代社会では殆の物事はお金との交換であり、サービス、商品の殆どはお金と交換されることで消費者に渡ります。誰かが物を売りたい時は顧客に役立つか、顧客に取って良いかどうかというよりは売上に繋がるかどうかという事が基本です。

消費者としてお金を払う時に本当に効用が何であるのか考える大切さが分かりますし、リッチになる側にはこの中抜きが多くある物事であるという事にもなります。

ただし、世の中に良いセールスも沢山あるのは事実ですし、価値を与えてくれるものに費用を払うことを見分けていく事が大事だなと思います。

感想

3時間にも及ぶ長編映画ですが物語の起伏も多く飽きずに観ることができるとても楽しい映画でした。欲望や自制心との向き合い方や、目立つことや騙すことでの憎まれるという事、お金を持つという事でどういった事が起きうるのかなど疑似体験しつつ知ることができます。

映画という大勢のプロが作り込んだ作品を嗜む時間を作っていきたいと思いました。

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