以前も紹介したAli AbdaalさんのYoutubeですが、今回も面白かったのでまとめたいと思います。
今回の話題はゲーミフィケーション。一時期日本でもバズワード化していましたが、ゲーミフィケーションによりつまらない物事を楽しみに変えてしまうことができます。
やる必要がないゲームにのめり込んでしまうのはなぜなのか?を分析した8つのステップ(Octalysis Framework)を認識することで、物事を楽しみに変えてしまうリバースエンジニアリング的なアプローチを提案しています。
- 1. Epic Meaning & Calling
- 2. Development & Accomplishment
- 3. Empowerment of Creativity & Feedback
- 4. Ownership & Possession
- 5. Social Influence & Relatedness
- 6. Scarcity
- 7. Unpredictability & Curiosity
- 8. Loss & Avoidance
- 最後に
1. Epic Meaning & Calling
一番に来るのは目的です。これは最初にして最も難しいお題になります。
これに関しては他のビデオで3つのポイントを紹介しているようですので、そちらの方もまた見てみたいと思います。
2. Development & Accomplishment
ビデオゲームではよくレベルアップするRPGが多いです。レベルアップすることで目に見える成長を体験できモチベーションが維持されます。
これを実世界に適用すると、例えばワードカウントをして自分がどれほどの文章を書いたのか可視化することや、タスクバーが埋まっていくのを見れるようにすることでレベルアップを同じようなモチベーション維持ができます。
タスクリストを終わらせていくのも同じような効果があります。
3. Empowerment of Creativity & Feedback
ゲームでよくあるのは何回もプレイヤーが死んでしまったり失敗したりしますが、その度にやり直し創造力を働かせ解決策を見つけ、その効果を見れます。
工夫する→すぐにフィードバックが確認できるというのはモチベーションを上げるために効果的です。
実世界でもこの工夫する、フィードバックを短く得るということでモチベーションを上げることができます。
学校の試験など、学期ごとにしか試験がないのでフィードバックループがとても遅いです。そこで、自分で理解をテストし理解しているかしていないかのフィードバックループを回すと良いでしょう。
長期のフィードバックループしかないものは細かく自分でループを生み出すことでより楽しさが増し工夫することもできるでしょう。
4. Ownership & Possession
ゲームの世界では自分のキャラクターがあればレベルアップもしたいですし、それに課金も厭わないでしょう。なぜならオーナーシップを握っており、所有しているからです。
現実の世界でどうしたら良いかというと3つの視点があるといいます。
結果、過程、マインドセット(心構え)の3つです。
共通項は責任を自身で担うという点にあります。一つの良い例は、やり方を工夫することです。やり方、フォーマット、進め方などに工夫を凝らすことで創造性やフィードバックを得ながら進めることもできます。
これは結果に対して責任を持つことが前提にあると、その過程を工夫した良し悪しを自分の責任の結果として見ることができます。
マインドセットとしてはhave to (しなければならない)と思うのではなくget to(する)と考えるようにすることが大事です。時には自分に言い聞かせるようにいうこともありますが、この考えを持つことにより、つまらないことをやらなければいけないから脱却することができます。
5. Social Influence & Relatedness
グループや他のメンバーと関わりながらゲームをすることは大きなモチベーションになります。
試験勉強に関しても一人でやるよりも、同じ空間で友達同士でやることで魔法のようにつまらないことを楽しくこなすことができます。
Focusmateと呼ばれるズームを繋いで知らない人たちを繋がりながら勉強するという場もあります。
6. Scarcity
最後の3つは消極的な括りになります。
一つ目は希少性です。ゲームをする中でレアなアイテムのためだけに多くの時間を費やすこともあるでしょう。レアポケモンを捕まえたい欲求やレアカードを手に入れたい欲求も同様です。
7. Unpredictability & Curiosity
ギャンブルの場でよく使われるトリガーですが、予測できない結果に対してお金を消費してしまう欲求などがこれにあたります。
また、TikTokなどのショート動画でこの後何が起きるのか‥とついつい続きを見てしまうのも同じですね。
8. Loss & Avoidance
ゲームなどで毎日参加することで報酬を得られるシステムはこの失うことを回避したいモチベーションから作られています。
得られるであろうものを得られない恐れや、失うことのおそれからついついゲームをしてしまうことはないでしょうか。
現実の世界でやるならば、友人に大金を預けて、自分がタスク完了するまで預かってもらうというのも良いでしょう。
最後に
最初の5点は自身でコントロールでき、継続性があるポイントになるために、最初の5点に関して工夫してみるのが良いでしょう。
こう見てみると、今のSNSやアプリにはふんだんにゲーミフィケーションの要素が組み込まれており、時間をたくさん使い引き込ませるための工夫がされていることがわかりますよね。
日々のログインを求められたり、成果を短いループでフィードバックしたり、裏技を見つけたりより短期間でうまくなる創造性を促したりと多くの場で見られます。
同じように、自分がする物事に対してゲーミフィケーションする癖を養うことで物事を楽しくしたり、効果を得やすくしたりすることもできるのではないでしょうか