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マインドセット「やればできる! 」の研究 | キャロル・S・ドゥエック (著), 今西康子 (翻訳) | 2024年書評41

教育系の本で有名なマインドセットを読みました。

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ビル・ゲイツのブログでも紹介されており、日本語版ではビル・ゲイツのコメントが帯に使われています。

www.gatesnotes.com

The greatest virtue of the book is that you can’t help but ask yourself things like, “Which areas have I always looked at through a fixed-mindset lens?” and “In what ways am I sending the wrong message to my children about mindset and effort?” Thanks to Dweck’s skillful coaching, you’re almost guaranteed to approach these tough questions with a growth mindset.

英語のPDFはオンラインで無料で読めるようになっており、特に最後のチャプターは一読の価値あるように思いました。

https://adrvantage.com/wp-content/uploads/2023/02/Mindset-The-New-Psychology-of-Success-Dweck.pdf

📒 Summary + Notes | まとめノート

あなたのマインドセットはどちらか?

本書で対比されているマインドセットは硬直マインドセット、しなやかマインドセットです。

自分の能力は石版のように刻まれたように固定的で変わらないと信じている人。自分の能力を繰り返し証明せずにいられない。

人間の基本的な資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念がある人。

どちらのマインドセットを持っているかによって同じ結果であっても受け止め方が異なり、失敗から成長できるかが変わってきます。自分のマインドセットを知り、マインドセットをしなやかにするためにはどうすれば良いのか?

様々な有名プロスポーツなどの事例を見ながらなぜしなやかマインドセットが大切であるのかを見ていきます。

硬直マインドセットの特徴

硬直マインドセットの人はものごとが完全に自分の手中にあり、順調に進んでいる時はとても意気揚々とします。医学生の化学の授業はとても難しく、難関大学試験を突破してきた人たちは大学の授業で困難に直面して挫折してしまう人が少なくないと言います。

ジョン・マッケンローは有名なテニスプレーヤーですが硬直マインドセットの代表として本著であげられています。全て自分中心に回っており負けた時はラケットを叩きつけて何かが悪いと苛立つ。

硬直マインドセットの人は努力をすることがそもそも才能が無いと思うことがあり、失敗をするとうつのような症状を出すこともありました。

子供たちで硬直マインドセットに陥っている理由に、親から能力をほめらる傾向があり、しなやかマインドセットの子供たちは努力をほめられる傾向があり、能力をほめられる子供たちの知能は下がることが調査から分かります。

そういった子供たちはできなかった時に親に嘘をついたり、点数を高く伝えたりと見栄をはる傾向もありました。

スポーツ選手で他に登場したのはボストン・レッドソックスの有名選手ペドロ・マルティネス。彼の所属するボストン・レッドソックスワールドシリーズに進出するも毎回敗退。呪いと言われたりもします。その呪いを晴らすチャンスのワールドシリーズ挑戦をかけた一戦でマルティネスは苛立ち死球を与え、ビーンボールを投げ、相手コーチを引き倒す乱闘を起こします。

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経営者の硬直マインドセットも描かれています。アイアコッカはその一例です。社内の意見が異なるものを辞職させ、自分が歴史にどのように名を残せるかばかりを考え結果日本車の勢いに負け、日本車に対して非難と言い訳を重ねます。

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エンロンのケネス、スキリングもその例としてあげられています。自身を偉大な経営者と語り、社員たちを見下し自分の事しか考えない人間でした。集団浅慮に陥る状態となりエンロンはご存知のとおり不正会計問題で破綻します。

toyokeizai.net

どう教育に活用するか?

子供にかける言葉や親の態度で子供がどのようなマインドセットを育むのかが変わってきます。そしたらどうすればよいのでしょうか?

成功した時にどんな言葉をかけるか

  • 頭の良さをほめると学習意欲が損なわれる
  • 努力と成長に注目したメッセージを送る
  • 素早く完璧にできることを褒めると難しい事を避けがちになる
  • 失敗したときには、失敗から何を学ぶか、将来成功を勝ち取るために何をしなくてはならないかとアドバイスする
  • 間違った方向にベストを望まない

シカゴのスラム地区の学校でマーヴァコリンズはしなやかマインドセットを育てて子どもたちがシェークスピアを読めるような学ぶ意欲のあるこどもたちに育てました。

才能や知能は必ず伸びると信じ、学ぶプロセスをとても大切にすること。到達基準を下げずに、簡単に基準を下げないこと。を実施していました。

しなやかマインドセット

しなやかマインドセットの鍵は信念です。幸福のカギは信念であり、不幸のカギも信念ということは精神科医のアーロン・ベックが1960年代に見つけました。

短絡的に楽になりたい人たちは硬直マインドセットになりがちで頼るようになります。

世の中が悪いではなく挑戦と捉える

苦しい状況でふさぎ込むのではなく、努力して成長を楽しむ

マインドセットがしなやかになると回りの人も助けてくれるようになる

私の人生は完璧だと思わない

硬直マインドセットの人は怒りのコントロールが上手くできず、当然のように怒ってしまう

  • 今日は、私にとって、周囲の人にとって、どんな学習と成長のチャンスがあるだろうか?
  • いつ、どこで、どのように実行しようか?
  • いつ、どこで、どのように新たな計画を実行しようか?
  • どんなに落ち込んでいても、行動に移すことが大事!

感想

物事に対するマインドセットが異なることでものの見え方や成長が変わってしまうという内容の本であり、楽観的に挑戦し失敗してもそこから学ぶ事により成長できるということで、本書の日本語訳の「やればできる!の研究」という抜群の訳に関心しました。

ビル・ゲイツのコメントにあるように、誰しもある分野でしなやかマインドセットであり、ある分野で硬直マインドセットであると思います。

My only criticism of the book is that Dweck slightly oversimplifies for her general audience. Contrary to the impression that Dweck creates here (but probably not in her academic papers), most of us are not purely fixed-mindset people or growth-mindset people. We’re both. When I was reading the book, I realized that I have approached some things with a growth mindset (like bridge) while other things in a fixed mindset (like basketball).

プロスポーツ選手の例の部分はちょっと極端に思うのですが主張したいことはとても分かりやすく、子どもの声掛けの仕方の重要性など以前に書評の感想で書いていました。

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最近直面している問題で十分な大人(職場の人)が硬直マインドセットな場合どうしたら良いのかと考えています。外資系企業だとありがちなのかもしれませんが、海外に居る上司へのレポートは良いことばかり伝えて、実際に日本のオフィスサイドでは仕事をしていない問題社員というケースが結構な数直面します。

しかも特徴に隠蔽癖があり、挑戦はせずにできることばかりして、何か新しいことや不確定要素が含まれる事象を避ける傾向があります。

あくまで自分自身のマインドセットを変えよう、子どものマインドセットを変えようというのは比較的ラクな物事だと思いますしこういった本を読む時点で向上心があるまたは理解しようとする人であると思いますが、本当に問題がある人たちはこういった本を読むともすら思わない人たちではあります。

エンロンペドロ・マルティネスもあれだけ優秀な人材が集まるプロフェッショナルの世界で硬直マインドセットのままになってしまったという事が本当に解決すべき所であると思いますがそこへの解は思いつきません。腐ったみかんがあると箱のみかんは腐るように、腐敗していくしか無いのでしょうか。

📚 Relating Books | 関連本・Web

  1. https://amzn.to/3vWDHV8 認知行動療法実践ガイド:基礎から応用まで 第3版 -ジュディス・ベックの認知行動療法テキスト 単行本(ソフトカバー) – 2023/11/29 ジュディス・S・ベック (著), 伊藤 絵美 (翻訳), 藤澤 大介 (翻訳)
  2. https://amzn.to/44fJima リーダーになる[増補改訂版] 単行本(ソフトカバー) – 2008/6/24 ウォレン・ベニス (著), 伊東奈美子 (翻訳)
  3. https://amzn.to/4b8oyio ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 単行本 – 1995/9/26 ジム・コリンズ (著), 山岡洋一 (翻訳)
  4. https://amzn.to/44gyFzh フロー体験入門―楽しみと創造の心理学 単行本(ソフトカバー) – 2010/5/10 M.チクセントミハイ (著), 大森 弘 (翻訳)
  5. https://amzn.to/3Ju7eIC 理性感情行動療法 単行本 – 1999/5/1 アルバート エリス (著), Albert Ellis (原名), 野口 京子 (翻訳)
  6. https://amzn.to/44dr18X 子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる 単行本 – 2005/10/20 ハイム・G・ギノット (著), 菅 靖彦 (著)
  7. https://amzn.to/4aSXYu0 子どもに言った言葉は必ず親に返ってくる: 思春期の子が素直になる話し方 単行本 – 2006/6/1 ハイム・G. ギノット (著), Haim G. Ginott (原名), 菅 靖彦 (翻訳)
  8. https://amzn.to/3vUSoYR EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫) 文庫 – 1998/9/18 ダニエル・ゴールマン (著), 土屋 京子 (翻訳)
  9. https://amzn.to/3WhfuDL 人間の測りまちがい: 差別の科学史 単行本 – 1989/7/1 スティーヴン・J. グールド (著), 鈴木 善次 (翻訳), 森脇 靖子 (翻訳)
  10. https://amzn.to/4aL4cM5 教室の戦略―子どもたちはどうして落ちこぼれるか 単行本 – 1987/6/1 ジョン・コールドウェル・ホルト (著), 大沼安史 (著)
  11. https://amzn.to/3QeqfTk マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 NF 387) 文庫 – 2013/4/10 マイケル・ルイス (著), 中山宥 (翻訳)
  12. https://amzn.to/44awdKO コーチ 単行本 – 2005/5/26 マイケル・ルイス (著), 中山 宥 (翻訳)
  13. https://amzn.to/3vUSGPr ハイ・フライヤー: 次世代リーダーの育成法 単行本 – 2002/1/1 モーガン マッコール (著), Jr. McCall,Morgan W. (原名), 金井 壽宏 (翻訳), リクルートワークス研究所 (翻訳)
  14. https://amzn.to/3Qgw3eS オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ) ペーパーバック – 2013/1/19 マーティン・セリグマン (著)
  15. https://amzn.to/3w6gdgc クリエイティブな習慣: 右脳を鍛える32のエクササイズ 単行本 – 2007/9/1 トワイラ サープ (著), Twyla Tharp (原名), 杉田 晶子 (翻訳)
  16. https://amzn.to/44eMDl6 元祖プロ・コーチが教える 育てる技術 単行本(ソフトカバー) – 2014/1/31 ジョン・ウッデン (著), スティーブ・ジェイミソン (著), 弓場 隆 (翻訳)

What Happened to Japanese Ainu Culture? | Food In Our Time Ep.2 | 2024 Youtube review #8

最近極力英語のコンテンツに時間を使おうと思い英語のYoutubeチャンネルを見ることが増えてきています。対話系のものやドキュメンタリー系のものがとても好きで、見ているとTaiwan Plusが捉えたアイヌ文化の物語がとても面白かったです。

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古くからある文化でどんどん消えてなくなりそうなものは世界中にあると思うのですが、アイヌ文化もその一つなのではないでしょうか。良くも悪くもその土地固有の考え方だけに捕らわれず生きていける時代になったために、各地方の文化が色濃く語られる映像に美しさを感じます。

ちょっと悔しいのは日本のメディアではなくて台湾のメディアがこのような映像を作ったことですが、一方思うのは外国人だからこそ近づいていけることもあるように思います。

自分自身旅行していた思うのは、色々な土地に行った際にその土地特有の文化や美しさに触れたいという思いであったり、その土地の人たちに話を聞いてみたいという思い、また聞いた時に綺麗に記録しておきたい気持ちがあります。

 

最近、写真を撮ることで記憶を残しておくことが大切だなと思います。人の記憶というのはとても曖昧で儚いものですが、どこかにビジュアルとして残しておくことで記録できます。

 

 

元々このチャンネルにたどり着いたのは台湾の半導体工場の映像でした。半導体の本など読む中でパッと想像できなかった物事を半導体工場の中の映像を通して説明してくれています。

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このYoutubeチャンネルで驚いたのはVitalikとオードリー・タンの対談などとても興味深いコンテンツが多いことです。

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時間を見つけて消費をしていきたいと思います。

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 | ブレイディ みかこ (著), 中田いくみ (イラスト) | 2024年書評40

年始に読んだブレイディみかこさんのぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの続編を読みました。

ブレイディみかこさんはイギリスブライトン在住で配偶者と書かれるアイルランド人の夫と地元の元不良中学校に通う13歳の息子と暮らしており、この本ではそんな彼女たちの日常が描かれています。

先日すっかり親世代になっている大学時代の友人たちとご飯を食べていたのですが、子供から毎日いろんなこと学んでばかりいると言っているのを思い出すぐらいに、本書では日々子供や配偶者からの気づきや些細な日常が描かれていてとてもおもしろい本です。

日本とは違い移民が多いイギリスの裕福とは言えないブライトンという街で起こる日常は人種の違いや価値観の違いが豊富に描かれており、日本という国の特殊性を感じるとともに人種が入り混じって生活する難しさなども伝わってきます。

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📒 Summary + Notes | まとめノート

循環とルーマニア

ある日家の前にバンに乗った知らない人たちが家の回りを走っており、配偶者が車庫にある使わない子供用の自転車をそのルーマニア人たちに渡します。(おそらくジプシーと呼ばれる放牧民と思われます)

配偶者は元々アイルランドの移民であり、このような貧困層の移民に対する感情もあるために、仲良くし定期的に巡回してくるようになると、今度は小さな街ということもあって、このルーマニア人たちが来て近隣のものが盗まれてるのではという心配の声が上がります。

子供も学校で「お前のとこルーマニア人と仲良いのだろ」というような事を言われたりと騒ぎが少し大きくなり、色々と要らないものを上げ続けて居ましたがある時巡回してこなくなります。

突然戻ってきたと思ったときには車庫の断捨離も一通り落ち着き、別の回収業者に鉄くずも出してしまっていました。もうすぐ子供が生まれるということでベビー用品をまとめて上げていた袋を持って帰ってきて、「生まれたけど、死んでいた」と言われ丁寧に返しにきました。

母親は無事だと言うことで良かったものの、貧困生活の中一家みんなでバンにのり出産間近まで動き回っていた中での残念な出来事でした。

ジェンダーとノンバイナリー

ノンバイナリーの話題もあり、学校の先生にも2人ノンバイナリーがいました。配偶者が彼らをなんと呼ぶのかと聞くと、子供は「They」と呼ばれたいと言います。配偶者はそんなの混乱を招くだろう、複数でも無い時に複数の呼称で呼ぶと‥と慣れない様子。子供の方が新しい価値観に柔軟に対応しています。

そんな子供が福岡の実家に帰省する時に、日本で平日の昼間に見るのは女性ばかりであるという事に気が付きます。イギリスではより平日の昼間であっても男女のバランスは保たれているようで、日本のように女性が家事をする文化は日本に強いのでしょうか。

ちょっとクスっとするエピソードはそんな帰省からイギリスへ変える時、祖父と息子がエモーショナルになるようで、福岡空港の保安検査場前でいつも泣きながら別れを惜しむことです。今回はさらに手紙も書くなんて言い出して、さらに大変な状態になるのでは、と不吉な予感がしていたと言います。息子は祖父に向けた手紙の翻訳をブレイディみかこさんに頼み日本語で書きます。ソウル経由で帰るための福岡ーソウル間で息子はまた泣きっぱなしだったそうです。

隣人たち

元々住んでいた長い付き合いの隣人が子供も育ち親になったということで家を売り払い違う家へ引っ越すということで、新しいポーランド人の妻を持つ一家が移り住みます。

元々の住人はDIYで色々と工夫をしながら家を作り上げていましたが、新しいポーランド人の妻一家が来ると綺麗に内装を工事して住み始め時代の変化を感じていました。

そうすると、元住人の母親がしきりに街へ戻ってきては車で巡回しているようで見かけた時に家でお茶でも?と誘い喜ばれます。60年も過ごしてきた街から新しい土地ではまだ話す相手もおらずさみしい思いをしていたようです。

一方で新しく来た家族は早々に離婚して夫が出ていく事になりました。育児休暇から早く復帰してファイナンシャルアドバイザーとして戻るようで、都合が合わなくて断ったがベビーシッターのお誘いなどされます。こちらの女性は現代的な価値観で良い学校へ行って良い大学へ行かせたいという思いがあるようで、子供が通っていたカトリック系の小学校の事を子供にしきりに聞いて、何でそのままカトリック系の優秀な中学校へ行かずに元底辺学校へいかせたのか?と子供へ質問します。

学校の課題

子供の学校の課題でスピーチのテストがあり、スピーチの書き方メソッドを習っていました。5Sと呼ばれる手法で思わず自分の執筆にも活かせると思いコピーしたそうです。

  • Situation(聞き手が想像できるようなシーンを設定して議論を始める)
  • Strongest(演説の最も重要な主張を提示する)
  • Story(個人の経験談を用いて自分の主張を裏付ける)
  • Shut down(反論を封じ込める)
  • Solution(処方箋を提案する)

他にもプロデューサーとして、街のコンサートをプロデュースするという課題があったようで、コンサート会場に費用や搬入のルールを聞いてまとめるというようなものがあり、息子が選んだ会場は今まで卒業生が選ばなかったロケーションを選んだためにコンサート会場に電話して聞かなければいけない事になります。中学生にして大人に電話して色々と質問するということで横に母親が座り電話するのですが、音楽好きということがわかると相手も意気揚々と説明してくれてしっかりと聞きたいことを聞けて電話を完了します。

こういった難しいことができるようになったのかと関心する親心が子育てにはありますよね。

感想

日常生活や子育てから見える世界をビビッドに描かれており、日本の生活とのコントラストもとても興味深く読むことができました。

最近コロナが開けて出張や旅行するようになり色々な土地に行くのですが、その土地それぞれに自分が生きてきた文化や価値観と異なるものが転がっていてそこを見つけていく、知っていくというのはとてもおもしろいものですよね。

自分自身もイギリスの田舎街で少し生活した経験があるのですが、その思い出もあってイギリスの生活ってこうだよなと思える所があります。

日常の物事がこれだけ面白くなるということを考えると、自分がつまらないと思っている何気ない日々も解像度を上げて見るときっと面白いのだろうなと感じます。

日々の面白さを仕事やSNSで見過ごしていると思うと残念な気持ちになります。もう少し日々の生活に目を向け直して改めて細かな楽しさを見つけたり、考えたことや出来事を書き留めたりというような習慣って、この時代だからこそ意識的に行わないとより何となく年を取りそうだなと思います。

日々の出来事や旅行での発見など今後書けたらと思いますので、楽しんで頂ければ嬉しいです。