ISAKと呼ばれる学校がある。
何となく知っていた時にTedxKyotoでのスピーチにて小林りんさんのストーリーを聞いた。
Creating Tomorrow's Leaders Today: Lin Kobayashi at TEDxKyoto 2013
"Not taking risk is risk"という言葉が突き刺さってきた。
まさしく困難を選ばないことが自分に難しさを作る。
高校入学した後すぐに教師から言われた、この成績じゃ東大に行けないよ、という言葉に衝撃に似た哀しみを覚え、そこから時期的に留学できる唯一の学校、ピアソンカレッジへ行くことになったようだ。
Pearson College UWC - Canada's school for students of exceptional promise and potential worldwide
そこで見つけたのは、日本にあるような教育ではなく、自分で考えさせられる授業だったようだ。
その時出会ったなんとなくある大陸間の壁、欧米主義を感じる場面、日本ということを知らない自分に気づかされ、戻らないと決意して感動の別れを告げてきた日本へ卒業後に戻り東京大学へ通うことになる。
イギリスの大学院の授業を受けていた際に感じたものと非常に似ていて、英語が全てのスタートであり、日本の授業のように教科書を読み進めるようなことはなく、対話形式で発言の数を求められる。頭を使うことが求められ、授業中に発言するために予習、復習に時間を費やすことになる。わからない時にはわからないということが大事だということもその時感じた。今まで与えられることが当たり前のことだと思っていたが、主張して自分から得に行くことが何より大事だと思った。
まっすぐな性格に集まる賛同者。本を読み進める中でこれほど困難なことを、多くの賛同者を獲得し、前例のないことを成し遂げたストーリーには興奮を覚えた。
多少オーバーラップする部分もあるが、量冊とも彼女のストーリーが詳細に書かれており楽しく読めた。彼女の人生ストーリーであれば下記1冊目、学校づくりのストーリーが中心であれば下記2冊目が良いかと思う。
茶色のシマウマ、世界を変える―――日本初の全寮制インターナショナル高校ISAKをつくった 小林りんの物語
- 作者: 石川拓治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ISAKは貧困層の子供を受け入れるために、寄付金を募っています。さらにふるさと納税から寄付することもできる。自分のお金がこんなに素晴らしいことに使ってもらえるなんて嬉しいことはない。
いつか教育の仕事をしたいと思って延ばし延ばしにしている夢をいつか叶えないといけないなと、背筋が伸びる思いがした。
真っ直ぐに生きることの素晴らしさを思い出す良い2週間であった。