決済系の仕組みを理解しようという事でカード決済について勉強できる本書を読みました。
クレジットカードは今や殆どの社会人にとって欠かせない存在になっており、現金を持ち歩かないで良い事や持ち合わせがない時の決済手段として、さらには海外での決済でも有効に機能します。
お店にクレジットカードで支払いを済ませれば月末に勝手に銀行口座からお金が引かれるように利便性も高いですし、店舗からすると機会損失を防ぐ手段としても有効ですよね。ECなどの遠隔決済、ホテルなどでのデポジット支払いにも有効であります。
本書は教科書的なものなのでカード決済業務に関わる人であれば知っておくべき事が沢山あると思いますが、中々纏め方が難しく、メモ程度の纏め方で記録していきます。
📒 Summary + Notes | まとめノート
業法、主務官庁、クレジットカードの基本
クレジットカード:割賦販売法
キャッシングカード:賃金業法
キャッシング機能付きクレジットカード:割賦販売法と賃金業法
イシュアー(カード会社):経済産業省、金融庁(包括信用購入あっせん業者、賃金業者)
4社間取引:イシュアリング業者とアクワイアリング業者が異なる
クレジットの契約関係 | クレジットの基礎知識 | 消費者のみなさまへ | 一般社団法人日本クレジット協会
カード取引のフロー:本書と少し異なる部分はありますが大枠は下記のようなフローです。
クレジットカード決済の仕組みや流れとは?メリットや支払いのフローを解説!
カードの種類:プロパーカード、提携カード
個人信用情報機関の概要
3Dセキュアの構成:https://www.f-regi.com/service/3d.html
不正検知システム
- Falcon
- PRISM
- ACE Plus
国際ブランドとメンバー企業(参考:https://www.nc-card.co.jp/media/credit/beginner-credit/post-17675/)
カードフェイス例(参考:https://www.kanzen-creditcard.com/knowledge/face.html)
インターチェンジフィー(参考:https://note.com/otakuwallet/n/n815af62431cb)
ビザインターチェンジフィー(参考:https://www.ncblibrary.com/posts/110017)
国内決済ネットワークCAFIS(参考:https://solution.cafis.jp/about/network.php)
決済端末
- CAT
- CCTINFOX
- SG-T
- JET-S
- POS
- タイプA
- タイプB
- フェリカ
日本のおもな少額決済スキーム(参考:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/research/00003/00067/)
感想
クレジットカード決済について日本の業法やカードフェイス、4社間取引の仕組み、国際ブランドとイシュアー、アクワイアリングの関係性であったり、規格、セキュリティシステムや手数料について一通り纏めてある本でした。
結構複雑である中で、VISAやマスターカード、アメックスなどのアメリカ企業のシステムが構造の中核になっており手数料ビジネスが成り立っているため(その分セキュリティの担保などのメリット教授がある)商売としてはプラットフォーマーとして利益を教授しやすい仕組みに思います。
中国などは国産システムで完結できるように銀聯カードやQRコードも発展しましたが、日本ではクレジットカード沼から中々抜け出せない状態であり、かつPaypayなどもクレジットカードを優遇するポイント制度などもあるので国産回帰の意思が薄そうではあります。
QRコードは端末代も要らないためにどの事業者でも初期投資が少なくて済むメリットは高そうです。中国のWechatPayやAlipayのようにアプリ側でクレカとの連結をすれば店舗ではQRだけで済むというメリットもあるので、海外居住者がPaypayなどを使用しやすい環境が揃うのでPaypayなどは海外居住者への展開も期待したい所です。
元BASEの写真の方が纏めている書評も良かったです。
もう一つ決済系の実務に良い本があるのですが、そちらの書評もありました。
こちらも時間を見つけて読んでみたいです。
こちらのGithubの読書メモも本書の概要を掴むのに参考にさせていただきました。