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新装版 楽して幸福を手に入れる 80対20の法則 生活実践編 | リチャード・コッチ (著), 高遠 裕子 (翻訳) | 2024年書評31

前回のリチャードコッチ本に続いて生活実践編を読みました。

前著が80対20の概念的な説明の本に対して、こちらはより具体的な事例や方法の例を集めてくれている本になります。仕事、投資、人間関係において80対20をどのように適用できるのかヒントをくれる内容で、よりシンプルにローエナジーにしながらもより結果がついてくる方法を色々を紹介してくれています。

お金に関わる部分に限定して今回は書いていきたいと思います。

📒 Summary + Notes | まとめノート

お金の謎を解く

バビロンの大富豪の著者ジョージクレインは本の中で説明していた「10%を貯蓄し、そのほかを長期的に成長が見込めるものに投資しさえすれば、お金の心配をありません」という事についてセミナーにて本を読んだことがある人を聞いたら3分の2の人が手を上げて、それを実践している人は?と聞くとほとんどの人が手を下ろしました。

重要だと認識しているのに、行動を取るほうがずっと難しい。

それは何故かと言うと、ジョージクレインの本では貯蓄の簡単な方法が提示されていなかったからかもしれないという気付きを得ます。

本書では具体的な方法はあまり提示されていないのですが、そうするためのモチベーションが説明されており、福利の効果の有効性であったり、満足度と購買力はある所から比例関係は減っていくこと、少ない努力で効率的に資産を増やす重要性などを提示してくれています。お金の心配から開放されると、より人生に集中できます。

  • 負債を一層する
  • クレジットカードを減らす
  • 自分がお金をかけているものに、本当に満足しているか自問する。満足の80%をもたらす20%のものだろうか考える。そうでなければ買うのを辞める
  • 効用がほとんど変わらないものは安い方を買う
  • お金に余裕があれば、確実に収益が上がるか、価値の上昇が見込める資産を買う
  • 毎年春には整理する。ガラクタは処分する。価値のあるものは売り収益にする
  • 毎月の収入、支出、投資収益をグラフにする
  • すぐに実行する

その他メモ

焦点の法則:絞り込むほど豊かになれる。進歩の法則:少ない努力で多くの成果をあげられる。

並外れたことをしなくても、並外れた成果をあげられる ー ウォーレン・バフェット

やるべきことのリストを捨ててやめるべきことのリストをつくろう

重要なのは、いま、この瞬間だ。過去や未来に生きてはいけない。過去にこだわったり、未来に心を煩わせたりしてはいけない。最小の努力で最大の成果をあげる。

スターは偏っている。スターは一点集中型である。スターは感えが明瞭で、コミュニケーションがうまい。スターは自分なりの成功の方程式を持っている。

自分にとって成功とは何かを、じっくりと考えた方がいい。誰もが信じていると言いながら、実際には誰も経験したことも、楽しんだこともないような成功を追い求めてはいけない。

アインシュタインが世界でもっとも協力だと言った、福利のメカニズム

感想

80対20というキャッチャーなコピーですが、言いたいことは重要な物事は少なくそれにフォーカスできるように定期的に物事を見直してみましょう、というような事だと思います。

それのハウツーに関して事例を纏めてくれているものが本著であり、想像がよりしやすい、行動しやすいヒントが散りばめられているものです。

自分の経験上もそうですが、なんとなく考えるのと行動にできるように考えるというのは大きな違いですし、それを阻むものには人生で重要ではない部分に気を取られているからであると思います。

投資をするにしても、インデックスで年率5%狙えばいいものの、短期間で100%のリターン!なんて話を追っかける事に執着する人が居たり、心配しても仕方が無い物事に心配して投資ができないなどもあります。

勤務先で投資の話たまにしたりするのですが、日々なにかポジション動かさないと気がすまない人が居て、ここ2023年ごろまでは市場環境もあり同じぐらいのリターンだったのですが、2024年はいってからの大きな上昇相場に指数でポジションを取っているだけで、日々動かしていた人よりもリターンが良いケースがありました。

最近はオルカンは思考停止などのような話が話題になっていましたが、「そうですね。投資は思考停止で仕事や人生に集中します」がほとんどの人の考えだと思うのですよね。

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ちょっと煽り気味の「思考停止で、出世しない」などの話題もありましたが、プロが買ったり負けたりする指数に無駄な労力使わないで日々の幸せを感じたり、仕事に集中したりするというものが人生だと思いますし、投資なんて必要ない人にとっては本当に必要ない気がします。

個人としては投資をしてますし、指数に勝てればと思い個別株の決算など見ていますがそれはただ趣味的に楽しさがあるからであり、仮に家族が居て子どもの成長をじっと見てる方が楽しいという方が健全に思うので、あまり煽り的な要素をメディアが使って殆どの人にとって正解なものから、勉強もしないのに大化け個別株!みたいな煽り銘柄を買って大損なんて事は起きてほしく無いように思いました。