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デイトレード | オリバー ベレス (著), グレッグ カプラ (著), 藤野 隆太 (翻訳) | 2024年書評35

投資業界で根強い人気があるデイトレードの本を読みました。こちらの本はアメリカのマスタートレードのメンバーがソフト紹介や機能紹介も兼ねてデイトレードの方法論を書いた本のように見えます。Youtubeでも投資に関するビデオを多く出しており勉強できるものです。

基本的には宣伝本に近いのかなと思う側面、短期でトレードをする人たちには参考になる部分も多いのではないでしょうか。

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📒 Summary + Notes | まとめノート

チャートは嘘をつかない・マネーの足跡をたどる

デイトレードで重要になるのはチャート分析、テクニカル分析です。チャートは過去の足跡であるために事実の記録ですよね。銘柄に対して投資家たちがどのように感じたのかという記録がすべて残っているものがチャートです。

そうするとテクニカル分析ができるという事はとても大切ですよね。短期になればなるほど外部因子を受けにくいために本書では主にデイトレードの話です。考え方にもよりますが、本書の基本はデイトレードであれば大きな暴落の影響を受けにくいですし、一番予測が立てやすく確実性が高いという視点です。

本書で書かれているバンドワゴン効果というものは面白い表現で、楽隊車が来たら人が興味を持ち多くの人が興味を持つとバンドワゴンは進めなくなり陽気な参加者が増えて酔ぱらいなどが道を塞ぎ始めるとストップしてしまいます。バックを始めると人々が倒れ始めパニックになる。これは想像しやすい例ですよね。

トレーディングにおける7つの大罪

  1. すぐに損切りできないこと
  2. 利益を確定すること
  3. 時間軸を変更すること
  4. より多くを知ろうとすること
  5. 過度に自己満足に陥ること
  6. 間違った勝ち方をすること
  7. 正当化

前回読んだシゲルさんの本と同様なのですが、日記で自身の取引を振り返ることの勧めが書かれています。勝った負けたの理由を振り返ること、なぜ思ってることができなかったのかを反省することってやはり大事なようですね。

ソフトの宣伝もあると思うのですが、感情を排除して規律を持ってトレードする大切さを説いてることが多いです。日記も感情をコントロールするための一つの方法でしょうか。

その他

分散投資してはならない:分散投資をするとマイナス側で利益が相殺されるため、正しい判断をすることの確率を高める事を意識する

集中できないときは休む:休めるのは個人投資家の強み。機関投資家はポジションを取らなければならない

瞬間的な株価が上昇しそうな銘柄発掘:

安値で買って高値で売る方法はデイトレード向きではない:

次に何が起こるかを知ることが利益をもたらす:

  1. 目の前で生じている事象からいかに利益を上げるか
  2. 今後、生じ得る事象に対していかに準備をするか

誓いは紙に書き出す:

転んでも起き上がる過程で学ぶことができれば問題ない:

他人がどのように感じているかを常に意識する:

感想

アマゾンのレビューは膨大にあり、人気の高さがうかがえる本ですが正直なぜここまで人気のある本なのかという理由はわからないものでした。マインドセットの部分は多く、さらにそのマインドセットデイトレード向けの話であり、比較的いろんな投資本で書いてる内容とオーバーラップする部分も多くありました。

おそらく著者の会社のソフトウェア宣伝本の要素が強いのでその立場からの本という理解はまずしておくべきで、最近の流行っている積立投資とは全く異なる立場であるのでオルカン派にはあまり参考にならない要素多いかなと思います。

ただ面白い部分ももちろん多く、デイトレードの優位性や規律の重要性や振り返りの癖というのは必要だなと感じます。利益を出すためには分散はしないべきであるという視点も仮想通貨などの投資記録ブログで良く聞くことであり、短期になればなるほど分散の思考は削った方が良いのかなと感じることもあります。

会社員はデイで取引しにくいのでデイトレードはすることはあまり考えていませんが重要な時にベットできるようにしていきたいと思いました。

📚 Relating Books | 関連本・Web

  1. https://amzn.asia/d/fhlti1v 新装版 私は株で200万ドル儲けた ――ブレイクアウト売買法の元祖「ボックス理論」の生い立ち (ウィザードブックシリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2017/1/21 ニコラス・ダーバス (著), Nicolas Darvas (著)
  2. https://amzn.asia/d/5W6YmnE ザ・トレーディング──心理分析・トレード戦略・リスク管理・記録管理 単行本 – 2019/3/1 アレキサンダー エルダー (著), 福井 強 (翻訳)
  3. https://amzn.asia/d/fZNX5eQ Japanese Candlestick Charting Techniques: A Contemporary Guide to the Ancient Investment Techniques of the Far East, Second Edition ハードカバー – 2001/10/1 英語版 Steve Nison (著)
  4. https://amzn.asia/d/9Gm3Vhh How to Make Money in Stocks: A Winning System in Good Times and Bad, Fourth Edition Kindle版 英語版 William J. O'Neil (著) 形式: Kindle
  5. https://amzn.asia/d/5DelZxT The Disciplined Trader: Developing Winning Attitudes ハードカバー – 1990/4/16 英語版 Mark Douglas (著)
  6. https://amzn.asia/d/aUe0Wk7 Winner Take All: A Top Commodity Trader Tells It Like It Is ハードカバー – イラスト付き, 1993/12/1 英語版 William R. Gallacher (著)
  7. https://amzn.asia/d/d5lF0tE 欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア 単行本 – 1999/4/1 エドウィン ルフェーブル (著), Edwin Lef`evre (原名), 林 康史 (翻訳)
  8. https://amzn.asia/d/9ZB0RrB The Electronic Day Trader ハードカバー – 1998/5/31 英語版 Marc Friedfertig (著), George West (著)
  9. https://amzn.asia/d/fR8RQ8c How to Get Started in Electronic Day Trading: Everything You Need to Know to Play Wall Street's Hottest Game ハードカバー – 1998/11/30 英語版 David S. Nassar (著)