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№1ストラテジストが教える 米国株投資の儲け方と発想法 | 菊地 正俊 (著) | 2024年書評17

以前読んだ、みずほ証券の菊地さんの本を読みました。

最近はもっぱら日経平均の史上最高高値更新が報道されており日本株に対する意識が上がっており、また新NISAの開始によってSP500やオルカンなどの注目度が高まっています。過去30年日経平均が高値を更新できていなかったという背景からか投資が一般的な選択になっておらず、やっと資本主義の恩恵を受ける人が増えてくるのかなと思います。

職場でも、投資の話がしばしば出るようになってきており、投資参加者の裾野が広くなっているような印象です。

本書はコロナ禍の2021年に発売されたもので、比較的新しい内容をタイムリーに本になっています。

ohtanao.hatenablog.com

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📒 Summary + Notes | まとめノート

米国株投資の優位性

本のテーマとして米国株式なのでその優位性が最初にかかれています。

  • 世界最大の規模
  • 米国経済が世界最大であり、他国経済への影響も強い
  • 米国発の技術やサービスなどビジネスモデルが国際基準
  • 優良企業への投資が容易

当たり前の話ではありますが、iPhoneを購入しAmazonでものを書い、Microsoftで仕事をし、Uberでご飯を宅配し、Visaでクレジット払いするなど米国企業のサービスを日々使って生活をしています。

最近は少しばかり国産企業を優遇して特に行政や国防などに関して補助を得られるような風潮も出てきていますが、一太郎のように国産ではあるものの使いづらさや海外展開の難しさなどから続かないサービスもあります。

参加者の多い米国での市場競争は株主意識も高く、投資家へのアピールもどこの国よりも高いです。結果としてROEの意識が高くあり、結果としてMSCIに含まれる米国株比重も高くあります。

最近ではSP500やオルカンなどパッシブ運用で信託手数料が低く、かつ長期的に保有して結果もついてくる投資信託ETFも増えて日本からでも投資しやすい土壌ができてきました。

その理由にダウやSP500などは競争が激しく、業績の悪い企業はふるいにかけられて時代時代のスター銘柄へと入れ替わるためでもあります。

米国株投資でチェックすべき指標

EPSの長期推移

予想PERとCAPEの推移

FRBの金融政策

ISM製造業指数とISM非製造業指数

アトランタ連銀のGDPNowとニューヨーク連銀のWeekly Economic Index

バフェット指数 https://www.currentmarketvaluation.com/models/buffett-indicator.php

VIX https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIX:IND

メモ

Valueline - Home

  • Who owns stocks in America

Who Owns Stocks in America? Mostly, It’s the Wealthy and White

  • BlackRock Investment Institute

BlackRock Investment Institute | Blackrock

FBGRX - Fidelity ® Blue Chip Growth Fund | Fidelity Investments

  • ファクター投資
  • SOX指数構成銘柄

PHLX Semiconductor (^SOX) Components - Yahoo Finance

感想

米国株投資の基本的な部分から、注意点や特徴のような点をまとめてくれているわかりやすい内容でした。いつもながらその時々の重要な話題をタイムリーに本にしてくれており新NISA始める人などにも良い内容だと思います。

アメリカの基本的な金融政策から細かなETFや代表株の話なども散りばめられており、アマゾンのキャッシュフロー重視の姿勢など個別の面白い話題もありました。

振り返るとコロナ前まで401Kぐらいしかしたことがなかったのですが、色々と投資本を読んだりする中で何が書いてあるのか少しずつ掴めるようになってきました。利益を出せるかといえば指数ぐらいのパフォーマンスしかないので、もう少し利益を出すための方法を考えてみたいと思います。

資本主義の中で生きておりそのルールを認識していなかったというのはとても勿体ないことをしたなあと感じるものの、その面白みに気がつけたのは投資の勉強をして良かったことの一つに思います。

📚 Relating Books | 関連本・Web

  1. https://amzn.to/3TmQR6J ピ-タ-・リンチの株で勝つ: アマの知恵でプロを出し抜け 単行本 – 2001/3/1 ピーター リンチ (著), ジョン ロスチャイルド (著), 三原 淳雄 (翻訳)
  2. https://amzn.to/4bSC3E5 T・ロウ・プライス ――人、会社、投資哲学 Kindle版 コーネリウス・C・ボンド (著), 井田京子 (翻訳)
  3. https://amzn.to/3IjTMXm 持たざる経営の虚実 日本企業の存亡を分ける正しい外部化・内部化とは? 単行本(ソフトカバー) – 2019/1/24 松岡 真宏 (著)
  4. https://amzn.to/4bT0lhj トレイルブレイザー: 企業が本気で社会を変える10の思考 単行本 – 2020/7/31 マーク・ベニオフ (著), モニカ・ラングレー (著), 渡部 典子 (翻訳)