この週末に約10年ぶりに北京を訪れる事ができた。
それに備えて様々なホテルを調べていたのだがその中でMUJIのホテルを見つけた。
どうやら日本のホテルはまだオープンしていないようなのだが、深センに一号店をオープンし、今回訪れた北京は二号店、三号店には銀座にオープンする。
台湾や中国の友達の中でも無印を愛用する人が多く、日本好きの人だけでなく多くの人に愛用されている印象だ。調べてみた所世界中で多く店舗を構えている。
以前まとめた記事のスイスに住むJusufさんというYoutuberも無印を愛用している。
これだけコンセプトを理解され、ブランド価値を伝えながら海外展開出来ているものは多くは無いのだろうか。海外のファッションブランドなどはそういったブランド価値を高める印象はあるのだが、アジアの文化だろうか、安く生産性の高い高品質なものを大量に作るという印象とはまた異なったものであるように感じる。
北京にあるMUJIのホテルは、北京の中心地天安門のすぐそばである。これだけ歴史的に重要な位置にすんなりと日系のホテルが入っていることが少し驚きであるが、この背景のストーリーなどとても興味深い。
MUJI HOTELが位置するのは北京坊と呼ばれる商業施設内である。前門駅という最寄り駅があるのだが、この周辺地域は昔の町並みを残しながら観光地化をしたとても魅力的な空間である。特にMeeting Someoneというレストランは特に気になっていた。
多くの中国人も訪れているようで、まさしく観光地というような雰囲気ではあるのだが、路地裏は迷路のように細い道が続き、扉からは地元の人たちが生活の風景が見え、ところどころ電線に洗濯物を干す昔ながらのどこか適当で懐かしい風景が見られる。
このように政治的にも文化的にもとても重要な立地に位置しており、MUJI HOTELの宿泊の際には周辺だけでも数日楽しめる程充実している。
北京坊の外観に合わせてレンガ造りになっている。木との素材の組み合わせもとても美しい。
正面側から見るとまた異なった印象である。
宿泊者に無料貸し出しをしている自転車。
この日は講演会を実施しており、沢山の徴収が来ていた。時間が無かったため殆ど聞くことが出来なかったのだが対談形式に進められており時折中国語への通訳がしっかり実施されていた。
左手にはカフェがあり、新鮮なフルーツが用意されていた。 気持ち良い程無印の製品で囲まれており、統一感があって気持ちの良い空間である。
吹き抜け部分には無印の製品が壁一面にインテリアとして飾られており爽快であった。
ただ並べてストックしてあるだけでここまで綺麗に見えるとは。
講演が終わり人が少しはけたので受付部分からその奥も見学。
地下には無印の販売も。中国語での広告だととても自然で違和感が無い印象である。(英語圏の場合どうやってテキスト入れているのだろうか)
街並みの雰囲気にもマッチしており、とても素晴らしい空間であるように思う。
日本へ帰国してから下の記事を見つけた。まさに当日対談をしていたご本人の方で、しっかり聞くことが出来なかったのはとても残念に思う。
東北大学の工学部やボート部の方は馴染みのある知人が居るので機会があれば知人たちに何か知らないか聞いてみたいと思う。下の記事の中には少しではあるが、どうやってオファーが来たのか、日系のホテルが建つ懸念のことなどにも触れられており、やはりこういった展開だったのかと納得した。
地下鉄付近ではとても厳重な警備や歩行者規制(歩く方向の規制)がされているような場所の近くにこうやって日本の企業が入り込み、中国の文化を含めた新しい文化が築きあげられようとしているのを見ると、時代の変化を感じた。
日本では様々な所に店舗があり、洗練された商品が数多く並ぶが、どこか安くて使いやすいというような印象であった無印良品。中国では商品の素晴らしさがうまく伝わっており、企画側から声がかかるほどブランド価値も認められているようだ。
予約自体は事前に計画をしていれば取れるのではという印象であったので、人気が高まる前に泊まりに行きたいところである。
今回宿泊出来なかった事が非常に残念であるが、人気でどうしようも無くなる前に宿泊してみたいものである。四階からの景色もとても綺麗そうであり、次の訪問が待ちきれない。今まで中国といえば上海という意識であったが、文化色が強く残った北京もとても魅力のある街に思える訪問であった。