Youtubeで株情報を発信する株の買い時さんの著者ですが、Youtuberの本とは思えないレベルでバランスのよいバランスのよい本でした。なぜ最初は高配当や大型株ではなくて中小型の成長株で最初の2000万レベルまで稼ぐのがよいのか、また今後株によって資産形成することが大切なのかについて解説されており、後半は成長株に投資するにあたりどの指標に注目すると良いのか書かれています。
📒 Summary + Notes | まとめノート
個人投資家が負けるふたつの理由
損切りができない
人間の思考として損切りは難しいですが、著者は7〜8%下げたら必ず損切りすると言います。天才投資家として名を馳せたリバモアも10%をルールとしていたので機械的に行うのは良さそうです。
業績をみない
著者の基本ルールとしては順張りです。順張りでの投資基準にEPS(1株あたりの利益)が4四半期前と比較し高くなっていること、売上高は増加(理想は25%以上)、PERは重視しない、(直近の上げ傾向を示す)25日移動平均線が上がっているものを指標にしているそうです。
損しない投資の鉄則
短期的に数日〜1、2週間程度のポジション保有で、同じ銘柄に何回も入る
上昇トレンドの見極めはカップウィズハンドル、高値更新時点
25日、200日の移動平均を見て上昇トレンドのもの
EPSが上昇しているもの
銘柄の探し方(ファンダメンタルズ)
年初来高であるもの
売上高が10%以上、25%以上が理想
4半期で売上高、EPS成長が続いていること
200日移動平均が上昇していること
短期的に上がりすぎてないか(ボリンジャーバンド、乖離率)
市場の雰囲気、センチメント
株の売り時
3つの損切ポイント
- 25日移動平均を下回るタイミング
- 成長シナリオが崩れた時(成長鈍化)
- 7〜8%の損失
逆指値の注文をうまく使う
企業分析方法
売上高と利益の関係(参考:https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-03/cat-small-10/356/)
決算書は表紙にある、売上高と営業利益の伸び率、業績予想に注目
- 企業の稼ぎ頭を説明資料で確認
- サブスク系の解約率は良い指標
- 自己資本比率が40%を超えていること
- ROE(自己資本利益率)が高いこと(8〜10%程度が目安)
- ROA(総資産利益率)がROEとともに高いこと(5%以上が目安)
- 営業利益率が高いこと(ブランド力があること)
- DEレシオ(有利子負債倍率)が低く1倍を超えないもの
- 売上高が過去最高レベル
- PSRが割高でないこと
便利なサイト
株探
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