株式投資を初めて3年ほど経ちました。ここまでのところ2022年の相場の影響もありマイナスなのですが、全般的には良い経験や勉強のきっかけになっているように思います。
株式投資含め、労働以外の資産形成において冷静に振る舞うことは難しく、手仕舞いタイミングを考えないポジションが多いとどうしても損をすることが増えてしまうように感じます。
2020〜2022年の相場はコロナからの金融緩和、金利と株価の動き、戦争の影響、また仮想通貨であればFTXの破産など多くのイベントがありとてもよい勉強の機会に恵まれていました。
金融緩和相場ではグロース株の飛躍、ARKなどが注目を浴びイノベーション企業に投資するスタイルも夢を与えていました。一方最近ではARK含めIPO銘柄は金利上昇局面での成長鈍化(借入がしにくい)局面を迎え、高配当企業や大企業へとシフトしました。
バフェットの投資スタイルは幅広い局面に対応しており、派手さや投機的側面は低くかつ好成績を納めており、本書の教訓もそれに基づいた内容となっていました。
最近では、TSMCの購入、日本商社の買い増しなどが話題になりました。
バフェットも多額投資! 時価総額はトヨタの2倍近く!? 半導体の「TSMC」ってどんな会社?
基本的には中長期ポジションを保有して、短期での売買は多く行わないバフェット。そのスタイルの元になる考えを知れるマインドや見方など面白い本でした。
印象に残った教訓
ルールその1、絶対に金を損しないこと。ルールその2、絶対にルールその1を忘れないこと
トラブルから抜け出すよりも、トラブルを避けるほうが簡単だ
習慣という名の鎖は、抜け出せないほど重くなるまでは、軽すぎて存在を感じることができない
永遠に続かないものには、必ず終わりが訪れる
仕事選びも投資と同じ、いかなる手間も惜しんではならない。正しい列車に乗りさえすれば、金と痛みを節約することができるのだから
ベングレアムとフィルフィッシャーを読みなさい。年次報告書を読みなさい。そして、ギリシア文字が入ったような方程式を使うのはやめなさい
独力で考えることを心がけなさい。いつも見ている不思議に感じるのは、IQの高い連中が見境なく人まねをしている姿だ。わたしの場合、他人と話していて良いアイデアが浮かんだことなど一度もない
人間には、簡単なことをむずかしくしたがるひねくれた性質があるらしい
我々がすべきことは単純だ。他人が強欲なときに臆病になり、他人が臆病なときに強欲になりさえすればいい
最初のうち、株価を左右するのはファンダメンタルズだが、ある時点を境に、投機が株価を左右するようになる。古いことわざにあるとおり、「賢者が最初にやることを愚者は最後にやる」わけだ。
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