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デザインのめざめ | 原 研哉 (著) | 2023年書評#39

 

前回のデザインのデザインに引き続き、原研哉さんの著書を読みました。

📒 Summary + Notes | まとめノート

原研哉さんが新聞に連載したエッセーをまとめた本になり、日々のふとした出来事に対してどのように感じたのかなどについて書かれていました。

デジカメのデータをSDのフォーマット化で失ってしまうなどのおちゃめっぷりから、マカロニに穴が空いているのは茹でるために必要であることなど本当に日常のささいな事が書かれています。

アメリカでのレターパック専門店やアマゾンでのゴム産業、サハラ砂漠での考え、アイスランドでの大自然観察など世界様々なところに行って考えることなども記されています。

最も興味深かったのはお会いしたこともある数学者の森田真生さんのあとがきで、デザインと数学の共通点のようなものを書かれており、彼の崇拝する岡潔の表現にもあるような情緒について書かれている部分が面白かったです。

全体としては一時間もあれば読めてしまうような本であり、日常をデザイナーがどのように見ているのかなどを見るのに興味深い本でした。

感想

新聞のコラムでもありフォーマットが決まった文章で本書もそれに従い書かれているので非常にライトに読める内容でした。本書を読んでいて感じたのは日々の疑問や旅行に行った時などに考えたことなどをどこかに記しておくというのは以外にも重要で、それがパブリックな場に置いて置くことで考えが発酵されていき視座の蓄えや改良ができるのかなと感じます。

この書評もある種忘れていってしまう記憶をどこかに記しておく事であの本どんな内容だったかなということも記録しておけるものです。

めんどくさがってタイムリーに書けない時も多いですし、書評以外についてもしっかりと記録する習慣をつけていきたいなと改めて思ったものでした。