ロサンゼルス山火事について被害が広がっておりSNS含め多くの所でニュースを見かけます。被害は死者や安否不明など拡大しており、被害総額もハリケーン・カトリーナを上回る規模になりつつあるようです。
衛生写真などを見ても大きな被害が見られます。
被害が最も大きいと言われているPalisades Fire(高級住宅街での山火事)で避難勧告から戻り自宅、近所が無くなっている事を確認した住民たちのインタビューなどがあげられています。
2025/1/12での状態
山火事が発生しているのは5箇所ほどあるようで15000もの建物被害がある事が予想されています。特に被害が大きいのがPalisadesと呼ばれる地域で高級住宅街として知られています。(下の地図で一番大きな赤枠エリア)
最初に発生したと見られる箇所はSkull Rock周辺で7日の午前中には確認されていたようです。
#cawx palisades fire right after it started pic.twitter.com/wg7NDsmcVo
— Beni Oren (@BeniOren1) 2025年1月8日
被害のスピードはかなり早く24時間でかなり広範囲が山火事に包まれてしまっています。
引用:In maps: Thousands of acres on fire in LA
近くからの動画を見る限り住民は避難勧告が出たため煙の中避難をして燃え盛る家や車を見ているしかない状況です。消防士たちはスピードを遅くする試みをしながらも強風の影響や水が足りないため中々消化活動が進まないようでした。
政治的対応
山火事を助長した原因に政策があったと避難もされ始めています。Karen Bassは山火事が起きる直前にガーナへ向かっており帰ってきた所で批判的なインタビューに回答を控えておりました。
'Do you owe citizens an apology for being absent whilst their homes were burning? Do you regret cutting the fire department's budget?
— Sky News (@SkyNews) January 8, 2025
@skydavidblevins questions the mayor of LA, Karen Bass, as she faces backlash regarding the California wildfires.https://t.co/Nkz8onjC7V pic.twitter.com/WwRwp6Imqz
予算削減についての噂なども流れており、さらにトランプ大統領が火に油を注ぐように政治的な発言を重ねており混沌を生み出しております。
原因と考えられていること
明確な原因などは調査している所のようですが、今回ここまで被害が拡大した原因に言われている事を見ていきたいと思います。
- 発生源
山火事の発生原因は雷であることが多いようですが今回の発生源はまだ未確定とされています。 - 拡大要因
山火事がここまで拡大した原因はいくつか挙げられています。
気候的な要因:
LAの気候特徴として4月から1月まで乾燥した季節が続きます。2024年は1月から4月までによく雨が降り草木が成長して、その後乾燥した季節が続き成長した草木が乾燥し火種が多くある状態だったのではと推測されます。
強風:
Santa Anaと呼ばれる強風はロサンゼルスの特徴にあり、山火事を大きく流す条件が揃っていました。
また渓谷となる地形も消火活動を妨げる要因の一つとなりました。
地球温暖化の影響などもあり上記の現象がより顕著になっているとの考えもあるようです。
日本では山火事被害はあるのか?
日本で山火事はあるのか調べてみるとデータがありました。
直近5年間(平成30年~令和4年)の平均でみますと、1年間に約1.3千件発生し、焼損面積は約7百ヘクタール、損害額は約2.4億円となっています。
これを1日あたりにすると、全国で毎日約4件の山火事が発生し、約2ヘクタールの森林が燃え、約70万円の損害が生じていることになります。
また、日本の場合は自然災害による発生というよりも人為的な原因が殆どとのことでした。
発生した林野火災のうち原因が明らかなものについてみれば、「たき火」が32.5%で最も多く、次いで「火入れ」、「放火(疑い含む)」、「たばこ」となっています。
我が国の林野火災は、その多くが人間の不注意などによるものとなっています。
一方、落雷など自然現象によるものは稀です。
罵り合いなど憎悪が増幅されるようなSNSの使われ方がされてしまっていますが、インタビューで消防士たちはヒーローだと言われ、まずは沈静化を祈りたいと思います。