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時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則 | 三崎優太 (著) | 2022年書評#3

最近Youtubeで話題の青汁王子さんの本を読んでみました。

普段読まないタイプの本であったのと、時代に沿った中でビジネスを成功させた人間の物語なのでとてもおもしろく読めました。

📒 Summary + Notes | まとめノート

著者の三崎さんは今やYoutubeを始め多くのSNSで、最も影響力のある人間だと思います。

本書はその中でもどうやって「お金を稼ぐのか」という点について、今の時代にどうやってお金を稼ぐのかを実践した著者本人によるノウハウまとめになります。

本書では3つの要素、1.稼ぐためのモチベーション、2.お金の哲学、3.タイムマネジメント、を軸に話しが進みます。

年商130億を生み出した武器

アフィリエイトをバックグラウンドにお金稼ぎをした著者は、その中でマーケティング能力が磨かれたと言います。市場のパイを奪い合うビジネスにおいて、競争優位性がどこにあるのか、という事を徹底的に調べるそうです。

市場調査では、青汁業界の商品値段、成分をリストし、生産工場、広告、プロモーション、味などを比較し競争優位性をどうやれば持てるのかを調べ尽くします。そこで見つけたのは「苦くて、まずいからこそ効果がありそうな青汁」から「甘くて美味しい青汁」の需要です。

さらに広告についても従来の青汁はインターネットの活用が少なく、アフィリエイトでノウハウを持つインターネットを活用した広告戦略を実施します。

美味しい青汁と効果的な広告という2つの武器を持ち競争優位性を得ていきます。

バックグラウンド

著者のバックグラウンドはパチンコで買ったお金で購入したパソコンを用いたアフィリエイトビジネスでした。アフィリエイトですぐに収入を得られるようになり、アフィリエイトの仕組みやマーケティングを実践しながら勉強していくことになります。

スケール化する中で同級生とビジネスをしますが、温度感の違いから仲違いなど人間関係周りのトラブルを経験しながらも、投資の世界でもFXや株式投資をし、株式投資の際には儲けは出なかったものの決算書を読んだり、事業の展望を考察する癖がついたと言います。

そうこうしていると、ヘルスケア業界に目をつけます。どの時代もそうですが長寿や不老不死は大きなテーマで金脈ですね。

すっきりフルーツ青汁

3000万円を元手にヘルスケア業界を目指した著者は、加藤公一レオさんのセミナーなどでネットでのものの売り方を勉強し、研究を重ね、「何を売るかというようりも、ネット上でどれだけの存在感を見せられるか」を重要視します。スマホが生活に浸透しはじめたため、スマホにターゲットを当てます。

マーケティングが大事だとハイライトしていますが、本を読んで思ったのは青汁づくりを泥臭くやっています。食品工場に赴き、歓迎されない時も多くありつつも、程よい甘さを求め、改良をお願いして試行錯誤を繰り返したそうです。

逆境も機会に変える

本書で何度も書かれていることの一つい今の時代「影響力」の重要性がましてきていると言います。脱税の容疑で逮捕されたこともチャンスに変え、伝えたいメッセージを発信してより効果のある影響をつけるために、SNSでの影響力を上げていく青汁劇場を実施します。

逮捕というのは人と異なる経験、一つの競争優位性とも言えますし、様々なストーリーを組み合わせてアテンションを得る。

まさにアフィリエイトやビジネスから見つけた方法を自信の影響力を作るために活用しています。ちょっと毛色は違いますが、イーロン・マスク率いるテスラも影響力のメリットを最大限に享受し、広告費や店舗費無くイーロン・マスクツイッターを通じて認知度を上げていきました。

どんなSNSでも良いので1万フォロワーをまず目指してみて良いのではと著者はアドバイスします。今の時代会社員をしながら1万フォロワーいると、様々な可能性が開けてきますし、会社以外の収入源の窓口になり得ますよね。

「死に金」と「生き金」

この本で面白かった内容の一つに死に金と生き金の話です。時間を節約してくれるようなものや今しかできないものに使うようなお金は「生き金」の例です。またホテルなど異なる環境に身を置いてリフレッシュしながらインスピレーションを得るなども「生き金」ですね。

一方でその場だけを楽しむようなお金は「死に金」です。健康を助けるものも時間を買うような分類で「生き金」、つまり費用対効果が高いものに対してお金を費やすのは価値が高いと言います。

成功のためには

どの成功者の特徴でもあると思いますが、成功するまで試行錯誤を繰り返すことや、そもそも挑戦の数が多い、ということは成功するために必要な要素になります。

特に日本人の文化なのか、人と違うことは極力しない、個性を伸ばすよりは目立たないほうが良い、などありますが、一方でその逆張りをすれば成功のしやすさは上がると言います。挑戦者が少ない日本では挑戦する者に多くのチャンスが来ますし、個性がある方が目立つことができます。

さて、それでは一体何すれば良いんだと。

今の時代少ない初期投資で始められるアフィリエイトビジネスは最も良いスタートと書かれています。アフィリエイトの良さは初期投資の少なさだけでなく、ネットを活用したマーケティングもハイライトされています。また、アフィリエイトサイトを作ると自信でライティングする技術もうまくできるかは別として学ぶことができ、丸投げ外注すること無く、ポイントを得た外注依頼などもできるようになります。ネットビジネスのアウトソースでは外注した時の費用削減などは大きな要素かなと思います。

もう一つ面白い点は、柔軟性のある目標設定が大事という点です。変化が激しい時代なので世の中の動向や未来予測はとても難しく、ほぼ無駄と言えるかもしれません。もちろん大まかな目標を持つことは大事ですが、その目標に囚われ続けるのでは無く、時代の変化に応じて目標を移し替えていける心構えがあると良いですよね。

アフィリエイトビジネスと企業以外に、始めたら良いこととして「ツイッター活用」と言います。良質なツイートをするとリツイートされ個人がコンサル的な活動ができます。SNSの活用は誰でもできる成功への糸口ですよね。

今後P2Cの流れも大きなトレンドです。最近のYoutubeやインスタグラムで個人のアカウントが自社ブランドを作成し販売するような流れが増えてきております。今後この流れがどうなっていくのかは個人的にも注目していきたいです。

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