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白 | 原 研哉 (著) | 2023年書評67

原研哉さんの白を読みました。中々難しい文体であり読み通すだけというような印象ではありました。

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📒 Summary + Notes | まとめノート

原研哉さんの白を読みました。以前読んだデザインのデザインやデザインのめざめよりもさらに抽象度が高く、感受性の高い文章だったような気がします。

白というものに対して原研哉さんの理解や考え方が色々な角度から紹介されています。白や空白というのは原研哉さんのデザインを通じたコミュニケーションで大事にされている観点であると思います。その考えに触れられる本書は面白さがあったと思います。

一方で、抽象性や原研哉さんを通じた視点からなるものであり、各詳細の歴史や意味合いについて正確性を求めた内容というよりは一人の人の考えを多分に含んだ解釈となっている点は自分の中への落とし込みが難しいように感じました。

本書では余白や空白というようなエンプティネスの重要性から白という物事についてまず書いてみようという経緯で白へと着目があったようで、色とはなにか、白い加味や茶室との関係性、白砂の解釈などと加えて言葉が紡がれています。

科学的な話をするということも無いために正しさを見つけていくというよりも感覚整理に対しての文章であるために詰まる所があり、解像度が高くない表現も多くあるために感覚的な美しさというものはあるように感じるものの、的確な表現やわかりやすさを求める文章ではない点は読むにあたり注意した方が良いように思いました。

このような文章に当たると自身の感受性の低さや美意識、デザイン意識の疎さ、理解できない思考に少し落ち込むためもう少し情緒あるような文章を読みこなせるようになりたいと感じます。