株式投資を初めてから金利が全ての基礎になっていると教えられた時に読んでみた金利の本になります。なぜ金利が基礎になっているかというと、殆どの会社ではお金を借りておりその金利の上下により企業財務が大きく変化します。
特に成長段階にある企業ではお金を借りて事業拡大を試みるために金利が高くなればお金も借りづらくなり、成長が鈍化させざるを得なくなります。一方で、個人レベルでもお金を借りる住宅購入などで金利が高くなると支払いが多くなりますし、大きな影響を及ぼします。
📒 Summary + Notes | まとめノート
金利の仕組み
金利が決まるのは日銀の政策金利からになります。日本はマイナス金利であるために、どこの銀行でも1%以下のとてつもなく低い金利設定されているため、お金を銀行に置いておいても金利がつかない状態です。
そもそも、金利が下がっていると市場にお金が流通するため、株式市場などの成長やインフレに繋がるはず、なのですが永遠にデフレであり日本は世界中から不思議な国として見られていしまっています。家を買う時に変動金利の方がずっと有利になっているのが日本です。
日銀総裁が植田さんへかわりこの金融政策に変化が訪れる可能性が高くなっているというのが現状です。
金融リテラシー
本書はかなり最初の一歩的な内容ですが金融リテラシーや給与にまつわる税金などについて結構細かく触れてくれています。源泉徴収でどんなものが税金として引かれているのかはサラリーマンですと会社が支払う事で確実に徴収されているもので、多くの日本人に取って対策しようにもできない領域で関心も低くなってしまっているものです。
色々な控除が存在しており、特に家族レベルであると工夫できる部分もあるので、本書のようなものから勉強し始めてみるのも良いでしょう。
確定拠出年金やNISA制度、生命保険などは所得税控除できる方法として活用しない手はないと思います。
感想
金利に絡めて色々な金融情報をまとめてくれている本で、投資初期に読んて役に立った本の一つでした。結構基本的な内容ではあるものの、不可欠な情報であるもので一通り読んで損は無いのかなと思います。まず知っているかどうか、というので対策できるかどうかが変わってきますし、対策できるかどうかでお金の節約ができるか変わります。
知らないという事で損してしまうのは中々厳しいなと思いますが、お金持ちの方がシビアに税金対策に気にかけている(できることも増える)というのは哀しいけれども事実だと思うので、日々勉強だなと思いました。