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株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版 | 足立 武志 (著) | 2024年書評21

 
 
 

四季報ガイド本を読んでみて四季報の活用方法を色々と模索する中で株クラ界隈で評判の良い足立さんの著書ファンダメンタル投資の教科書を読んでみました。 Youtubeなどでも解説が多くされているので、本ではなくサクッと内容知りたいという方は見てみると良いかもです。

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📒 Summary + Notes | まとめノート

会社四季報・決算

本書でも会社四季報がおすすめされ、その読み方を紹介されています。なぜかというと上昇余地の高い株を見つけるアイデアが散りばめられているからですね。会社四季報と決算書は欠かせない情報源として紹介されています。

主なゴールは「成長株」「割安株」「復活株」と呼ばれているものを見つけることです。

ここでは成長株の例は、毎年増益増収を継続している企業、割安株は低PBR、低PER銘柄と紹介されています。

これに欠かせない情報源は3つ。

有価証券報告書は決算日の3ヶ月後までに、決算短信は45日までに発表するものであり、有価証券報告書の抜粋版が決算短信のようなものです。

成長株・割安株・復活株の探し方

成長株:

過去3年間の業績推移を見て、売上高と利益が毎年増加傾向にある企業。

売上が増えていても利益が減っていないか、成長が鈍化していないかなどに注意

割安株:

PER、PBR、配当利回りに注目。毎期しっかりと利益をあげている会社から選ぶこと

復活株:

赤字縮小、黒字転換など。株価が下落トレンドである間は買わないこと。業績予想は企業の予想であることに注意。輸出や輸入の割合の多い企業(電気、自動車、食品など)や資源関連の企業(石油、石炭、金属、商社など)のように為替相場や商品市況によって利益が変動する企業の予想は注意。

倒産危機性を測るための7つのチェックポイント

上昇・下落圧力

外国人持株比率 https://www.stockboard.jp/flash/sel/?sel=sel533

投信持株比率 https://www.stockboard.jp/flash/sel/?sel=sel534&tech=&st=7&ud=1

日本株式市場の7割を占める外国人投資家や投信の比率が上がる場合は上昇圧力になり、低下すると下落圧力になる。

テーマ株

テーマは業績よりも期待感で動くために、大きな上昇や下落があるために、大きな失敗を避けるのであれば触らない。

決算短信の見方

貸借対照表

資産が左側、負債と純資産が右側に記載され、企業の負債と純資産のバランスが分かるもの。

流動性の高いものが上記、固定性が高いものが下記に記載される

損益計算書

一定期間に企業がどれだけの売上をあげ、費用を使い、最終的にいくらの利益が得たのかを表すもの。

キャッシュフロー

営業活動、投資活動、財務活動の3つに分類したキャッシュの増減を表すもの

PER

投資資金が何年分の当期純利益で回収できるのかを表すもの。数値が低いほど割安。

PERは10倍前後に落ち着くことが多く、10倍程度が一つの基準と考える。

PBR

1倍を割れると株価が割安とされ、企業が解散したときに名目上、株主が受け取れる金額のほうが高いことを意味する

PBRが株価の上値、下値の目処になることもある。

ROE

株主の所有物である自己資本を元手に、どれくらいの利益を稼ぎ出すことができているのかを示すもの。

自己資本の小さい企業は高ROEとなるために、ROEが高いときは自己資本も確認する。

PERxROE=PBRとなる。

成長株の見極めるポイント

高成長:売上高や利益が年々増加

高収益力:ROE10%、ROA5%以上をキープ

将来の成長余地:売上高や総資産がまだ大きくないか

株価の上昇余地:株価がまだ大きく上昇してないか

注意点

信用取引整理のための売り(裁定書い残高、信用買い残高、信用評価損益率(https://www.matsui.co.jp/market/stock/netstock-info/rate/)に注意)

下落途中では変わらない

損切りの実行

上昇トレンドで安易に利食いしない

売りはチャートで判断する(業績よりも先に動く)

感想

四季報を読むための本をいくつか読んでみました。投資を初めてわからない用語だらけなのですがそれをどう解釈したらよいのか、というのを知ると色々と理解ができ、自分で決算短信や開示情報から読み解く事ができる力になるのは良く感じます。

良いタイミングで良い買い物をすることが大事ですが、それがある種運的に実行できるのか、事前に色々とアイデアを持っていて実行できるのかという別の要素だと思うので、必ず利益に繋がるというわけではないと思うものの、引き出しが増えると自分で考えられるようになるようになっていくと思います。

有価証券報告書なども今回始めて実際に見るところまでいきましたが会社の情報が事細かに記載されており、確かにこのような情報を持って投資する方が納得感があるなと感じます。

ちょっととっつきにくい決算情報などについて2024年は慣れていければと思います。