投資を初めてから投資の手法的なものから個人投資家の物語的な本など様々なストーリーを読むようにしています。
今回はブログなども有名なDokgenさんの投資物語です。
📒 Summary + Notes | まとめノート
物語
Dokgenさんはそこまで給与が高くない食品メーカーで働いており、株式投資などしておりました。家庭では妻が浮気をした所から人生が大きく動きます。子どもが居たDokgenさんは妻の相手を見た時に心配となり親権は自分が持つことで折り合いが付きましたが、当時持っていた銀行口座などは相手方が持っていったために、当時保有していたリスク資産も含めた40万円でシングルファザー生活がスタートします。
4年で1000万を貯める
投資の武器は複利なのですが、軍資金が10万であるのと100万であるのでは全く効果が異なります。20%の利益が出ても前者は2万円、後者は20万円です。
そのためDokgenさんは最初に元手を1000万貯めることを目標にしました。手取りの400万の半分の200万を毎年貯金、その他の200万は所有していたリスク資産の含み益で合計1000万が投資スタートの元本となります。
- 住居費は安く済ませる(手取りの20〜30%)
- 食費は3万前後(男性は酒、女性はスイーツを意識)
- 着るものはユニクロ、クリーニングは避ける
- 家計簿はいらない、月の固定費を調べてから毎月つける必要はない
IT企業に投資
仕事でIT関連の部署に居たDokgenさんは自分の理解があるIT企業への投資を行います。2025年、サイボウズを含めた3社に投資しサイボウズは10倍、他の2銘柄も5倍を達成し大きな並に乗ることができました。
信用取引も駆使していたために一時期は2億にまで達成しましたが、ライブドアショックにより8000万まで資産が減少します。ただし1000万からなので十分に大きな利益です。
その後はほっとけ投資へ
大きく儲けてライブドアショックを受けた後より安定してほっておくことができる資産へ移ります。
- 投げ売りしたくなる時こそ買い時
- 2勝8敗で勝つ時に大きく勝てば良い
- 知っている会社でたぶん倒産しない会社に投資
- 倒産しないかは:自己資本比率、利益剰余金、現金と現金同等物で測る
- 割安な会社:PER、PBRなどで評価
- 小型株
- 卵は1つのカゴに盛らないと大きな利益にならない
感想
個人投資家でありサラリーマンである中で株式投資でどうやれば大きな利益が出るのかという話がとても良くまとまっている本でした。
今ではオルカン、SP500投資全盛であるために個別株意識は薄まっているかもしれませんが、個別株への投資は大きな利益を得るために避けて通れない道だと思います。
リスク許容度にもよると思いますので、投資をしないよりはもちろん市場平均への投資が減らさないという意味では最適解でしょう。
再現性の面で思うのは1000万の投資元本から3銘柄選定したものが5倍、10倍の銘柄に変わった大きな波にのる難しさに思います。投資をやっていたこのような銘柄に乗れるかどうかはかなり難しく、特に1年でその規模への変化は中々難しいものに感じます。
ただチャンスがないかとそうでもなく、NVIDIAなどはすでに注目されている状態から大きく上昇しました。このような銘柄に乗れるようにどうすれば良いか考えていきたいです。