キノ・イグルー有坂さんの主催する恵比寿のピクニックシネマでマザーウォーターを観てきました。
マサーウォーターかもめ食堂のチームが作成し監督はめがねのメイキングを監督した松本佳奈さんの映画初監督作品のようです。
キャストはその後松本さんと作品を沢山作り上げていく小林聡美さんや小泉今日子さん、加瀬亮さんなど豪華俳優陣です。
物語
物語は川が印象的な京都を舞台にしたヒューマンドラマを描いていくもので、子どもを通じてウイスキーのみを出すバーの店員、豆腐屋の店員、珈琲屋の店員、銭湯の店員とおばあちゃんが交わっていく様子が描かれています。
しっとりと流れる日常に、時に印象的なセリフを交えながらときが移ろう様子が描かれており、ザ邦画とういような流れです。
音がとても美しく、水の音や食器の音が綺麗に言葉の間に紡がれており、どこかにある生活という印象を残してくれています。
誰が何を考えていきているのか、街の香りの話、なんでこの街に惹きつけられたのかを話しながらもはぐらかしつつはっきりとした答えを表現しきらない部分は邦画の奥ゆかしさでしょうか。
感想
観ていた周りの人たちが眠くなって寝てる人がちらほら居たのはピクニックシネマの他の映画では無いような光景でした。バーの情景がとても美しく、内装が何も無い空間は憧れます。
自分が老人で一人暮らしになった時に似たような状況になったりするのかなと思い眺めてましたが、孤独を感じて部屋に閉じこもるよりも少し鬱陶しいとおもわれながらも社会に交わっていく図々しさはどこか勉強になります。
学生時代住んでいた京都という町並みが舞台になっているのも面白く、たまに馴染みのある風景が出てくるので今度行った時はロケ地を見たいと思いました。
映画の終わりにキノ・イグルーの有坂さんがおすすめの映画2本紹介されており、わたしは光をにぎっていると珈琲時光が紹介されていました。
その街の様子が記録に残るような映画ってとてもかけがえのないものに思います。