昨年末に読んだ食肉工場で働いた佐川さんの著書がありました。牛を屠殺して解体する仕事ではあるのですが、都市で暮らしていると良くも悪くも離れた物事になってしまいます。東京では品川駅のすぐ近くで毎日屠殺解体されているので物理的に近くても知らないでいる事がどれほど楽になっているか驚かされます。
祖父母の家がコンビニまで車で20分みたいな山奥にあり、畑を荒らすイノシシを捕まえたら解体していたような環境でありました。ドバドバ血が流れるので川沿いである程度の大きさまで解体する様子をみたりしてあんなになるんだと驚きました。
俳優の東出昌大さんのYoutubeでは自給自足の生活を垣間見ることができます。日常的に動物を解体して命を頂く事が見れるというのは貴重な場にあると思います。
解体する時にはカメラマンとその肉はどのようにして食べると美味しいのか、特徴は何かあるのかなど自分で調理している分とてもわかり易い解説も聞けます。
少し前の時代には家に家畜が居て鳥などであれば卵を産まなくなれば最後は食べるなどの時代があったわけですが、もう今や日頃食材はスーパーで買い、農家の方々が写真や名前が出ていたりして身近さを演出されたりしていますが距離ができて見えない事が増えてしまっています。
例えば東京で生活するのであれば意識的に無意識に離れている物事に近づく努力をするというのも心がけが必要かなと感じました。便利さや効率の良さを求めてチェーン店やコンビニでご飯を済ませてしまうことも無意識的に第一次産業から離れてしまう要因になるのかなと思うととても貴重なYoutubeコンテンツであると思いました。
