最近様々な方が取り上げているファクトフルネス。
供翻訳者のShu Uesugiさんは過去TEDでもスピーチされた方で、シリコンバレーのエンジニアの経験があります。
『ファクトフルネス』が1週間で10万部発行になりました。感謝です。でも、まだまだこれから。 pic.twitter.com/qmtSSqTjT3
— Shu Uesugi (@chibicode) 2019年1月18日
実際に読んだのは英語の勉強も兼ねて英語版を読みました。
本で多く主張されているのは、データを正しく見て真実を見極めようと言うことに尽きるように感じる。
何だ当たり前のことかと思うのですが、著者が選択した質問を高学歴の人含め世界中でテストしてみた結果、なんと多くの問において選択式の回答が確率より低い正答率しかなかったという事実を元に主張を述べている。(チンパンジー以下と表現されている)
こういったことが起きる理由をいくつかの事例を元に書いてあり、色んな知識がアップデートされることや、信頼のある情報源からの情報収集が非常に大事だと述べられている。
例えば、女性の進学率や携帯電話の普及率など以下のようなものだ。
ファクトフルネス(データを元に事実をつかもう)というアプローチで意識した方が良い点が最後のページに纏まっていた。
因みに著者のハンスさんはTEDで登壇されており、非常に印象的なスピーチをしている。
この本がなぜそもそも話題になっているのかというと、読書家で知られるビル・ゲイツが推薦書として大
学生にすすめていたからである。
一気に広がったファクトフルネスの評判は日本にも回ってきた。約半年ぐらい遅れて来ている事を考えると、英語版で流行の本を読んでおくと流行りをより早くキャッチアップできて良いなと改めて感じた。英語で読むと日本語で読むよりも圧倒的に時間がかかってしまうので時に苦痛であるのだがその点慣れないといつまで立ってもこの苦痛が拭えないというのがジレンマである。
1/19日のツイートでGates氏がファクトフルネスの考えをもとに、世界が良くなってきているというツイートをしている。
This is one of my favorite infographics. A lot of people underestimate just how much life has improved over the last two centuries: https://t.co/djavT7MaW9 pic.twitter.com/kuII7j4AuW
— Bill Gates (@BillGates) 2019年1月19日
幸福度という指標が抜けているのでは…というリプライに対して、イーサリウムの創業者Vitalikがコメントしている点も非常に面白い。
We do that! pic.twitter.com/lpC6xZBZsK
— Vitalik Non-giver of Ether (@VitalikButerin) 2019年1月20日
ツイートはOur World in Dataという機関が出しているデータを元に作成されている。見ていると、非常に面白いデータが沢山ある。
例えば、寿命に関して、1939年は48.24歳であったのに、2015年のデータでは83.22歳まで飛躍的に伸びている。この事実を見ると、確実に高齢化が進み、高齢者のためにどう住みよい社会にするか、身体の機能をサポートするシステムやウェアラブルデバイスが必要なのかという点が感じられる。
ファクトフルネスの中で書かれてなるほどなと思ったことの一つに、学校で習った情報をどんどんアップデートしていかないと、習った時は正しかったかもしれないことが数年後には古い知識になっていることになってしまう。
そのため、信頼のある情報源を自分の中で認識しておくことや、人になにか言われた時にデータを見てみる癖などをしっかりつける必要があると思う。
さらに、IT系のスキルなどは特に時代遅れになるスピードが早く、より便利なものが次々に生み出されるので、その時その時の最適解や最新サービスを意識的に受け入れ慣れていくことが必要になってくるであろう。
それにしても、英語の本を読むのは苦痛なので、今年のテーマとして英語をツールとして使うということを生活の中で意識していきたいと思う。ブログで定期的に英語の書評や映画評挙げられるようにしたい。