インプット大全に引き続きアウトプット大全を読みました。
著者の体験として「嫌われる勇気」を読んだという30人に対して、アドラー心理学はどんな心理ですか?と訪ねた所的確に答えられたのは3人であったようです。9割の人はインプットしても定着していないインプットになってしまっているという状態です。
この事自体が悪いとは思わないですし、何となくするインプットというのはタッチポイントを増やすという意味で有意義である思いますが、問題だなと思うのは定着させるインプットと定着させないインプットを認識して必要な時に意識的に定着させる方法を分かっていない事だと思います。
試験や資格勉強であったり、語学であったり成長するためのインプットという意識がかけてるとダラダラとやりがちなのは自然な現象だと思います。
📒 Summary + Notes | まとめノート
アウトプットの基本法則
人間の記憶は、入力された情報は2〜4週間海馬にストックされており、その中野一部が長期記憶として側頭葉に保管されます。側頭葉に移すために2週間で3回以上アウトプットすると長期的な定着ができます。そこには話す、書くなど情報を使うことです。
成長の螺旋はインプットとアウトプットの繰り返しです。振り返ると学校生活の試験など授業毎や隔週などの細かい試験があり、四半期ごとの中規模の試験があり、大学受験のような大きな試験があるというようなインプットを評価できるアウトプットを繰り返し続けていくということを誰しも体験があると思います。
このサイクルの質をあげていく方法は本書の焦点では無いですが、まずはアウトプットの重要性を意識して成長の流れを掴んでいくためのヒントをまとめてくれています。
アウトプットとインプットを7:3で行い、正しいフィードバックを得て改善していく事を意識すべき所でしょう。
アウトプットの方法論
話す
- 話す
- 伝える
- 目を見る
- 挨拶する
- 雑談する
- 質問する
- 依頼する
- 断る
- プレゼンする
- 議論する
- 相談する
- つながる
- ほめる
- 叱る
- 謝る
- 説明する
- 打ち明ける
- 自己紹介する
- 営業する
- 感謝する
- 電話する
書く
- 書く
- 手で書く
- 書き込む
- 書き出す
- 落書きする
- 上手な文章を書く
- 早く文章を書く
- 早く入力する
- ToDoリストを書く
- 気づきをメモする
- ひらめく
- ぼーっとする
- カードに書く
- ノートをとる
- 構想をまとめる
- プレゼンスライドをつくる
- ホワイトボードにかく
- 引用する
- 要約する
- 目標を書く
- 目標を実現する
- 企画書を書く
- 絵や図を描く
- メールを送る
- 楽しく書く
- 問題を解く
行動
- 行動する
- 続ける
- 教える
- 集中する
- チャレンジする
- 始める
- やってみる
- 楽しむ
- 決断する
- 表現する
- 完成させる
- 率いる
- 笑う
- 泣く
- 怒りをコントロールする
- 眠る
- 運動する
- 危機管理する
- 時間管理する
気になったポイント:
「作家になりたいのなら絶対にしなければいけないことが2つある。たくさん読み、たくさん書くことだ。私の知る限り、そのかわりになるものはないし、近道もない」 - 「書くことについて」スティーブン・キング
目標を書く時
- 難易度をよいムズに設定する
- 期限をつける
- TO DOに落とし込む
- 客観的に評価できるようにする
- 小さな目標に分割する
続けるためのコツ
- 今日やることだけを考える
- 楽しみながら実行する
- 目標を細分化する
- 結果を記録する
- 結果が出たらご褒美をあげる
眠ることについて
睡眠不足は6時間未満のことを指す。喫煙と比べても睡眠不足のほうがはるかに健康に悪い
https://www.youtube.com/watch?v=AWTY93Mh9nM
理想的な一日の流れ
23:00〜6:00 睡眠
7:00〜8:00 通勤でインプット、アウトプット
8:00〜9:00 朝活時間(アウトプット)
9:00〜12:00 ゴールデンタイム、最も集中力高い時間
12:00〜13:00 ランチ、外食で歩く、光を浴びる
14:00〜15:00 ゆるい時間、集中力は下がるタイミング
16:00〜18:00 帰宅時間を決め締め切り効果で集中する
18:00〜19:00 通勤時間(インプット、アウトプット)
19:00〜21:00 クリエイティブ時間
21:00〜22:30 リラックス時間
アウトプットのトレーニング方法
- 日記を書く
- 健康について記録する
- 読書感想を書く
- 情報発信する
- SNSに書く
- ブログを書く
- 趣味について書く
感想
大人になってインプットもアウトプットも意識しないとできないようになってきているように感じます。その中で意図的にインプットやアウトプットするという方法論を学ぶのはとても新鮮でもありました。
学校や会社という社会活動をしていると自然とインプットとアウトプットがあり、何かできるようになるという体験ができるというのは生きていく上で財産であるようにも思います。
アウトプットとインプットを意識的にすることによって生きていく上での物事の解像度が上がりそこに感情が動かされることで人間味を感じる気がします。
些細な変化を美しいと感じられる喜びも注意して観察するインプットができるからこそだと思います。