最近Newspicksで日経平均3000円と行ってSNSで話題になっていた森永卓郎さんの著書を読んでみました。
昔はがっちりマンデーで財テクのようなものを楽しく話していた印象から最近はけっこう煽り度数高めの発言が増えてそれで再生数はよく回るのでどこのメディアもこぞって強めのサムネイルで出すという流れがあります。
ちょっと煽り要素高めの本ですので冷静に受け取らないとなと思う内容が多いですがこういった意見があり多くの人に届いているということを理解しながら読むのが良いように思いました。
📒 Summary + Notes | まとめノート
ジャニーズ問題・財務省・日航墜落
話はここ最近話題のあったジャニーズ問題、森永卓郎氏が前著で触れていた財務省の問題、そして日航墜落の話の3本立てになっています。
ジャニーズ問題は少しずつ話題になっていましたが決めてとなったのはBBCの報道でした。世界へ向けて作られたこの動画を発端としてジャニーズ問題は世界中での話題へと切り替わります。
この性被害が明るみに出なかった構造上の理由に本書ではジャニーズ事務所の力の強さ、そして不都合な発言があればその発言者がメディア上から居なくなるというために誰もが知っていながら言及できなかったために明るみに出なかったと言います。
この流れができたのはジャニーさんの死去からになるのかなと思いますが世代交代が起こり歪(問題)を抑える能力が耐えきれなくなったためなのでしょうか。瀧本さんの本のパラダイムシフトへの言及を思い出します。
財務省の話については、日本の不景気・低成長については税収の増加を不景気の時代もずっと行ってきたこと。それを変化させようとすれば国税調査などのカードを切られ場合によっては逮捕されてしまうことなどが書かれています。また著名人の発言も財務省に焦点が当たっていない問題解決の提唱などがあり、これらに財務省の入れ知恵があったのではないかと推測されているようです。
日航墜落については謎が多い事件なのは周知の事実なのですが、その不可思議さについて整理して載せられています。発見までの時間の長さや情報が錯綜して意図的に発見時間を遅らせたのではないかとの予測、そして米軍の手助けがあったような痕跡などが書かれています。
感想
最近の森永卓郎氏の命あるうちに告発したい、というモチベーションに様々な人が注目しすぎている部分が強くアテンションが最高潮になっているムードを感じます。
本の内容に関しては当事者または近い情報が無いので真偽は分からないですし、不合理さというのは世の常なので特に透明性が低かった過去の事例に関してはよりまあそんなものかな程度の印象です。
最近の森永卓郎氏の発言は結構過激になってきており、それをメディアがアテンションを取るために起用するという流れが強くなってきてます。
日経平均3000円について聞いて焦るのではなく3000円になる場合のEPSとPERを考えてみて、まあちょっと起こりそうでは無いよねということもある程度検討つきます。株価予想するのは殆ど意味が無いですがウケが良い(ロマンがある)のでメディアとしては聞いちゃいたくなるのは理解できます。
この本がとても人気なのはそういった社会心理であり、株価理解もあまりされていないものなのかなあと感じます。
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