海がきこえる、が3週間ほど上映されるということでガーデンシネマにて観てきました。すっかりハマって無事小説の方も購入しました。

映画のあらすじ
- 高知の田舎で暮らす高校生と親の離婚に伴い東京から引っ越してきた女の子
- 男の子はいい奴で納得行かない事に対してはしっかりと意思表明し先生に対しても意見を通す
- 親友との男同士の友情がとても清々しい
- 東京から引っ越してきた女の子は成績も優秀で運動もできるが学校に馴染もうとしない
- 背景には東京で父親の事や同級生の事を考えていたため自分の居場所は高知に無いと思っていそう
- 修学旅行で行ったハワイで突然話しかけられたと思うとバイトしている所を見かけてお金を借りるためであった
- お金を借りて何をしようとしていたかと言うとGWに東京へ行き親や友人と会うためだった
- 女の子と唯一の友達だった女の子が巻き込まれて東京に行きそうになった所電話でSOSを男の子へ送ると、男の子が高知空港まで行き結局男女で東京へ
- 父親はもう新しい女の人と生活を始め旅行に行くためホテルで二人で泊まることに。男の子は気を使ってお風呂で寝る
- 女の子は元彼と会うが気分が乗り切らず二人東京へ戻る時にはすっかり何もなかったかのような雰囲気に戻る
- その後話しを聞きつけて親友(女の子の事が好き)ともギクシャクする
- 主人公は大学進学で東京へ、女の子は高知大学、親友の男の子は京都へ
- 同窓会で戻って来ると親友の男の子が車で迎えに来て謝罪があり、二人で海沿いを歩く打ち解ける
- 同窓会で女の子は来なかったが、「お風呂で寝てしまうような人に会いに行く」と唯一の友達に伝えていた
- 東京へ戻った主人公が吉祥寺の駅で立川方面に向かう彼女を見つけ再開し物語は終了
感想
90年代の高校生〜大学生という時代を詰め込んだ記録のような物語でとても美しさあふれる作品だったように思います。
物語は何も特に起こらない、日常が紡がれていく、爽やかないいヤツである田舎の男の子と、わがままで東京の生活が忘れきれない女の子。カットの一つ一つがきれいで本当に観ていて飽きない映画でした。
田舎で生活していた自分としては高知の高校生活の雰囲気はとても共感できるもので、海が近い地元も懐かしく思います。田舎で暮らしていた時に見ていた東京を描いたドラマやテレビばかり見せられていてどこか東京に居る同年代は物語に出てきた女の子のようなステレオタイプな印象を持っており、学校に行って彼氏を作って整った容姿に勉強環境も充実しているというように思っていました。
高校の時東京のことを少し毛嫌いしていた事を思い出したり、京都の方が良い街だろうと思っていたりしたけれども、大学生活の東京というのも体験してみたかったように感じました。
こういった時代を切り取ったエモ系に魅力を感じるのは年を取ったなというのも痛感しますが、観て懐かしんでという年のとり方もまた人生かなと思いました。
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