コロナショックで投資を始める人が増えたようで、今年は自身でも口座開設し株式投資をはじめました。
今までなんとなく始めてなかったのですが、資本主義経済下で日銀の下支えの恩恵を受けるために少しずつ勉強しながら運用しています。
運用しているとわからないことが多く、いろいろな本を読むきっかけになりとてもおもしろく株式相場含め様々な相場を見ることになっています。
為替相場とは
昔イギリスにいたときポンド円が200円に近く、パン一つでも200円もするのかなどと思いながらご飯を食べていた覚えがあります。
2020年12月のポンド円を見てみると140円付近なので今と比べるととても高かったときにたまたまいたのだななんて思います。
こう振り返ってみると日本円の価値はいつも同じでないことがわかります。
コロナ経済対策としてドルはたくさん刷られ価値は下がり、日本でも日銀が紙幣発行量を増やして紙幣が溢れている状態のため、ドルは日本円よりも価格が下がりドル円は下がり続けています。
こういった価格の変動を利用して今、ドルで持っていたほうが良い、日本円で持っていたほうが良いのか判断し利ざやを得ることを投機、または投資などといいます。
為替相場のトレンド
為替相場では日々の経済ニュースや国際情勢から傾向(トレンド)を見つけポジションを変化させる必要があります。
トレンドがわかっていれば、例えばドル円が100円を切るとより下りトレンドのためドルポジションを続ける、ドル円が110円に上がれば上昇トレンドに切り替わったと判断するためロスカットしてでもポジションを転換する、などの判断基準が作れます。
うまいディーラーは「ストップロスは近く、テイクプロフィットは遠く」というそうで、ロスカットを最小限に抑えつつ利益確定はトレンドが変わらない限り遠くに設定するそうです。
この戦術も、長期、中期、短期、超短期のどのトレンドをフォローするのか、投資額はいくらかなどで各個人が戦略を組み立てる必要があります。
儲かるディーラーは「相場は間違っていない」を念頭に
- 相場のトレンドをつかんでいる
- 損失を最小限に抑えることができる
- 相場観に時間軸を持っている
- 相場のテーマを感じ取れる
- 思惑やセンチメントの重要性をしっている
という点の意識を常に持っているそうです。
意識すべき経済指標
トレンドを掴むために多くの投資家は経済指標をチェックしています。
本書で紹介されているのは以下の指標。
特にアメリカの経済指標は相場を動かすことが多いため、発表前などトレンドが変化しやすいタイミングではポジション調整をする必要があります。
これらは俗に言うファンダメンタルズというものに含まれており、相場をすでに織り込み済みである可能性が高いです。ただし、トレンド変化の起点となることが多いため、トレンド継続・転換を判断する理由として認識しておくことはとても大切なことになります。
テクニカル分析
為替相場は株式相場よりテクニカル分析が力を発揮する相場だと個人的に思っています。この本で紹介されているテクニカル分析(相場指標含む)は以下。
- ローソク足
- トレンドライン:レジスタンス、サポートライン
- 移動平均線:ゴールデンクロス、デッドクロス
- 一目均衡表
- フィボナッチ比率
- ヘッドアンドショルダーズ
- ダブルフォーメーション:ダブルトップ、ダブルボトム
- RSI
- VIX指標:リスクオン、リスクオフ
- 金利
- 国債利回り
- ソロスチャート
- IMMポジション
さいごに・どういった人におすすめか
株式含め投資を始めた人にとってはとても重要な指標が紹介されており、ディーラールームの様子なども含めどのような雰囲気の中で為替相場が動いているのか、といった話は面白かったです。
経済指標に関しても、Youtuberの高橋ダンさん含め多くの投資家が紹介してくれている指標とオーバーラップすることが多く、投資家がどういったことを意識しながら取引しているのか、を知ることができます。
投資するにあたりトレンド予測をするためには多くの投資家が使っている指標を意識しなければトレンド予測は難しいですし、注意するタイミングについてもずれてしまうため、どのような指標を意識しながらポジション調整すべきなのか知るためにとても良い本ではないでしょうか。