Just Kepp Buyingの著者Nick Maggiulliが運営するウェブサイトofdollarsanddataにてメダリオンの収益についてレビュー記事がありました。
最も賢い億万長者としてメダリオンを運営するシモンズに焦点を当てた本を以前読みました。メダリオンは年利40%ほどの驚異的なリターンをあげ続けている最も成功しているファンドとされています。数学者たちが結成したチームであり金融業界出身のメンバーが居ない中で多くのデータから取引を決めております。
Nick Maggiulliは以前読んだJust Kepp Buyingでも紹介されていたように、ドルコスト平均法で市場全体にベットし続ける事が最適解としてまとめています。
メダリオンはドルコスト平均法に勝っているのか?
メダリオンのリターン(黒棒)とSP500のリターン(青棒)を比較してみると殆どの年でメダリオンが勝っており、驚異的な100%に近いリターンを叩き出している年にはSP500はマイナスリターンとなっております。
総じてメダリオンが好成績です。
引用:Why the Medallion Fund is the Greatest Money-Making Machine of All Time
This funny anecdote illustrates just how reliant the Medallion Fund was on its quantitative models as opposed to underlying business fundamentals. As Zuckerman noted:
Early on, Simons made a decision to dig through mountains of data, employ advanced mathematics, and develop cutting-edge computer models, while others were still relying on intuition, instinct, and old-fashioned research for their predictions. Simons inspired a revolution that has since swept the investing world.
So, how does the Medallion Fund make money? It finds individual patterns in data and exploits each pattern just enough to turn a small profit. And when you add up all of those small profits, you end up making a lot of money.
手数料を差し引いてもSP500に勝るのか?
メダリオンの手数料は報酬の40%にあたります。この膨大な手数料を差し引いてもSP500に対して大幅に利益を投資家にもたらしています。
オルカンやSP500が最適解か?
今年から始まった新NISAではオルカンやSP500が買われている状態です。Nick Maggiulliの元記事には最後の締めくくりとして、メダリオンは大きなリターンを出す中でシモンズの子供との死別などの話題に触れており投資以外の生活について言及しています。
先日亡くなられた山崎元さんも同様に投資に一生懸命時間を費やすのではなく人生に時間を費やすのが良いとコメントされていたりします。
そのような意味では多くのお金を預金口座で眠らせておくよりは成長する経済全体にベットして日々を楽しく生き必要なタイミングで必要な金額を預金に戻すなどしながら人生を彩るというは最適解に感じます。死ぬ時に資産は相続されてそこには多額の税金がかかります。
一方で、投資をする中でオルカンやSP500よりも安定して良いリターンを出すファンドが実在するというのも事実です。茨の道ではあると思いますが、投資でエッジを追求しオルカンよりも良い成績を狙う、もしくはそれ以外の投資方法に楽しみを見つけるというのも一つの人生を彩る方法ではないでしょうか。