桜のきれいな季節に日本橋の花見をしがてらに映画を観てきました。
ストーリー
不仲であった夫が亡くなった後に都内の高速をドライブしていた時にタイムトラベルしてしまいます。
そのタイムトラベル先は亡くなった夫と出会う直前のイベント会場。出会った時のときめきや夫の魅力に気が付き幸せな時間を過ごします。
タイムトラベルから帰って来ると現在の事実が変わっている事に気が付きます。戻った時の過ごし方で今の世界が変えられる事ができると理解すると過去にタイムトラベルするたびに夫に出会った時の過ごし方を色々と変えてどのように現在が変化するかを実験するようになります。
タイムトラベル期間は高速道路の工事が終わる事で終わってしまうために限られた回数のタイムトラベルで過去と現在を行き来しながらどのようにすれば夫が亡くならなくて済むのか、より幸せな時間になるのかを試していきます。
最終的に夫が亡くなる事を理解して松たか子演じるカンナの試みは成功するものの、夫は未来で自分が死ぬということを受け入れて死ぬまでの結婚生活をとても大切に過ごす生き方に変わり、そして最後には死ぬこと(鉄道路線に落ちた子どもを助ける代わりに亡くなること)を選びます。
亡くなる前日に今までの幸せな日々を振り返り手紙を残してその日の日常を過ごし最後には責任感のある性格のまま子どもを助けて死ぬことになりました。
感想
似たような考え方をクリスチャンの学校の教育で聞いたことがあります。
高校の野球部で今最後の夏。君たちは甲子園に行けるかどうかの決勝戦で勝っているものの最終回に最大の危機。そこで打たれてしまい負けてしまい甲子園という目標を逃してしまいます。想像から戻ってきたところが今現在。まだ最後の夏まで2年半ある。さて君たちはどのように日々を取り組むべきだろうか。
この物語は過去に行き現在を変えるチャンスがあるという事を知り、過去を頑張って修正しようという話です。一生懸命思った通りの事をして戻ってきても中々変わらない。
これは誰もが実行できる思考実験だと思います。そのいっときをより大切に一日をより大切に、そして懸命に生きるためにはどうしてみればよいのか。
今日からの日々を考えるにあたり、過去の出来事を振り返ってみることはとても大切に感じます。一年前と比べて今はどうであるのか、10年前と比べてどうであるのか。そして当時は今どうなっていると思っているのか。そんな風に振り返る、または未来を考える事が上手にできれば何ができたのか、何をしておけば良かったのかという事も自ずと感じる事ができると思います。
また、印象的であったのは亡くなってしまう夫は自分がいつ死ぬと分かりながら日々を過ごしていき最後には変わらずに死んでしまう人生を選ぶことです。考えてみると人はひとり残らず死に向かって生きていきます。違うのはいつ死ぬかのみであり、そこまで体の生命的な衰退であるのか、外的要因によるものかで時期が異なるのみ。
いつか死ぬのは変わらないという事は変えられない事実にあります。科学の進歩は凄まじいもので1980年代なんて平均寿命は80歳に満たない程度であったものが今では10年ほど伸びてきています。

引用:図表1-2-1 平均寿命の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
どんなに長く生きても平均としては90歳に満たない、さらには健康で過ごせる期間はより短い期間というのは誰しもが理解できることでありこの限られた期間をどのように過ごしていくべきかという考えるきっかけになる映画でした。
映画のストーリーとは別ですが、松たか子さんのずっと変わらない感じにびっくりしました。流石に村松北斗さんと並んだ時の体型の違いには年齢を感じるものの、芸能人の外見維持努力の物凄さを感じます。